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#18 味方 ページ20





 霧野 side



「あの人たち、味方なのかな……?」



信助がそうつぶやいた。



信助だけじゃない。他のみんなも、ランたちは味方なのではないか、と声をあげている。



こっちから見ていると、明らかに敵ではない行動をとっているように見えるからだ。



味方だよ、って言いたい。



だけど、言ったら後でものすごく面倒なことになる気がする。



だから、あえて言わないでおく。



天馬も、鬼道さんに思いを告げている。



そして納得したように考え込む鬼道さん。



そこに、上にいたはずのやつの、LBXが飛んで来ていた。



「みなさん、聞いてください!」



「うわぁ!?しゃべった!?」



「やっぱり宇宙人っス!」



LBXから声が発せられた。ランの戦友だろう。かなり切羽つまっている様子だ。



それに、信助は腰を抜かし、壁山さんは震えあがり……。



「聞こえてますか、みなさん!」



再び切羽詰まった声。俺たちが、驚いて話をしていたからだろう。



「聞こえてるよ!」



天馬が答える。初対面の人間に敬語はどうした、敬語は。



だが、近づこうとすると、白竜がそれを止めた。



「やめろ!敵かもしれないんだぞ!」



その言葉を聞いて、俺はみんなにばれないように溜息をついた。



だから敵じゃないんだって。



それに気付いた神童は、「霧野、落ち着け」なんて言ってきたけど。



大丈夫、まだ落ち着いてられる。呆れただけだ。



「違います!僕たちは味方です!信じてください!!」



LBXから声がする。この声、少年の声だな。



「味方……」



「はい!信じてください!」



そこまで言うと、もう1機、LBXが飛んできた。



「敵は非常に手ごわいうえに数も多い。みなさんの力を貸してほしいんです」



「俺たちの力を!?」



これにはさすがに俺も驚いた。何をしろ、というのか。



「あそこのスコアボードをみてください」



全員、一斉にスコアボードを見る。あ、なんとなくわかった気がする。



「俺たちがあそこまで敵をひきつけます。それが完了したらあそこに向かって、強烈なシュートを打ってほしいんです」



やっぱり。



あそこにはたくさんの電源回路が集中しているからな。



スコアボードを壊し、そのショックで敵を倒す、ということか。



俺はシュート技を持っていないからできないけど……なんか楽しそうだな!!

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設定タグ:霧野蘭丸 , 花咲ラン , イナダン   
作品ジャンル:アニメ
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神奈蘭歌(プロフ) - パインさん» 気にしないでください!ありがとうございます!今日中には続編を…って思ってるので、良かったら見てください! (2013年5月5日 8時) (携帯から) (レス) id: 310b4a74d1 (このIDを非表示/違反報告)
パイン(プロフ) - ↓の?は何も関係ありません。間違えました! (2013年5月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)
パイン(プロフ) - 続編楽しみにしてるよ (2013年5月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)
神奈蘭歌(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2013年4月29日 7時) (携帯から) (レス) id: 310b4a74d1 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続編がんばってください! (2013年4月29日 7時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神奈蘭歌 | 作成日時:2013年2月17日 0時

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