【文スト】乱歩さんの殺人ストーカー２【江戸川乱歩】

それはまるで、漫画みたいな。 ページ9

撃っていたら弾が無くなったのでまた近くに居た警官から拳銃を拝借する。ついでに気絶させて。


ある程度拳銃を撃てないように、追われないように警官達の両手足を撃ったら車のタイヤにも弾を撃ってパンクさせておく。


うん、まぁこれなら大丈夫かな。異能力者が居なくて良かった。さて、これで満足に追っては来れなくなっただろう。さっさとずらかろう。


車を乗り越えて包囲網から抜けて逃げる。これはまた、寝場所探しが大変だなぁ……


「ふあ……眠。」


いらん話をすると私は基本乱歩さんに生活リズムを合わせる感じになっている。乱歩さんが起きる前に起きて、乱歩さんの家が見える場所まで移動する。そして乱歩さんが寝てから私も明日の為、出来るだけ乱歩さんの家の近く、または行きやすい場所を探して寝る。仕事が無い日は。


今日みたいに仕事がある日は乱歩さんが寝た後に仕事をするのが基本。この前(仕事回)のは例外として…。


で、何が言いたいのかというと、乱歩さんの追っかけを始めてから大体こんな感じの生活になって、乱歩さんが起きる前に自然と起きて、乱歩さんが寝たら自然と眠くなるようになっているのだ。


つまり今眠い。仕事中はわりといつも眠い。


しかし軍警と鉢合わせて軽く争ってしまったから、寝づらくなったなぁ……どこで寝よう…



〜そんなこんなで翌日〜



オハヨーゴザイマス！寝た！なんとか寝れた！しかし寝不足！！若干瞼が重く感じながらも乱歩さんを見ております！！


っと、いつものように見ていると乱歩さんが立ちあがり移動するのが見えた。お出掛けか！と下に降りて乱歩さんが移動するのと一緒に私も付いていくように移動する。


『きゃあぁっ!!』


「？」


すると、近くの方で短い悲鳴が上がる。何事かと双眼鏡を離し、声の聞こえた方を向いてみると大型トラックが暴走している。強盗かなんかか？危ねぇやっちゃな


暇であったならまぁどーにかして止めても良かったが……今は乱歩さんが居るのでスルー。


と場所を移動しようとトラックが走る道路の方から顔を背ける瞬間、目の端に横断歩道を元気に渡る小さな女の子が見えた。


──あぁ、あの子、あのまま行ったらトラックに轢かれるな


見えた瞬間そう思って、走り出した


距離は少しあるけど、大した程じゃない。トラックとの距離もあるし、間に合うだろ。

昼時の、事故。→←仕事終わりの、ピンチ。

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