【文スト】中二病、名探偵に気に入られたってよ

肆 ページ5

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「何故だと...？その様な事...は......、くッ...」


乱歩さんに云われ答えようとしたAがふらついて膝を着く



敦「どうしたんですか！？」

敦がAの元へ行く
すると、

「...触れるでない......お前、さっき、乱歩...と云ったな」

近寄った敦からと逃げるように下がる
二人が乱歩の名前を呼んでいたのを聞いていたのか乱歩に向き直った


乱歩「うん、そうだよ」

「お前の其の、助手になる、と云う話だが、今、我に『紅に染まりし山嶺』を捧げよ......。すれば考えてやらん事も無いぞ」


敦「紅に染まり......？」

少女の捧げよ、と云ったものが何か分からず、疑問に思う敦

乱歩「えー、...僕の助手になるって保証があるならいいけど」


Aの言葉を理解しているのか口を尖らせ乍Aを見る


「くッ......保証は出来ん...矢張りいい。我でどうにかする......」

フラフラしながら何処かへ行こうとするAに

乱歩「もー！分かったよ！買ってきたらいいんでしょ！其処に居て！居なくなったらダメだからね！！太宰！敦！行くよ！！」

ぷんぷん、と効果音が付きそうな口調で未だにAの言葉に理解が出来ていない二人は

太宰「何を買いに行くんですか？」

乱歩に少し謎の不安を感じ聞いた


乱歩は、さも当然かの様に答えた

乱歩「苺モンブランケーキだけど？」



「「えっ......」」

二人の声は見事に重なった


其の儘苺モンブランケーキを買い、Aの居るであろう河川敷に戻った

Aの姿が見えたが、倒れていた


敦「Aさん！？」

焦った敦を追って二人もAの元へ行った

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