【文スト】中二病、名探偵に気に入られたってよ

弍拾 ページ24

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乱歩に襲い掛かる志羽

すると、横から光の筋が走り、志羽に直撃する


「...フッ......矢張り轟雷獣と謳われた我の前では仮令悪魔カルカタであろうと、無力に等しい...」

手を額に中て乍云う


乱歩「うん、流石僕の助手！」

乱歩はそう云って机から降り、Aの近くに行く

乱歩「刑事さーん、この子の限界が来る前に僕等もう行くねー！」


取り残された刑事達にそう云い残してビルから出る


乱歩「あ、目の前にあった」

Aの腕を引っ張り、ビルの前のカフェに入る


「...くッ......我の右目に宿りし邪悪神アルヴァウスが......我の体内から出ようと、暴走を......」

席に付く直前にふらつき、倒れる様に椅子に座る


乱歩「店員さーん、苺パフェ下さい...Aは？」


「む......『漆黒之雫』の調合を、追って、『自然に恵まれし白神』を要請する」

乱歩「ブラックコォヒィと、チィズケェキで」

「承りました」


机に突っ伏した儘云うAの言葉に困惑する店員に、分かり易い様に云い直す


「......未だか」

乱歩「未だだよ、先刻注文したばっかでしょ」


「......未だか」

乱歩「未だだよ」



「......未だ「未だだよ」...」

Aの催促の言葉を遮り、Aの頭を突つく乱歩


「...止めろ、邪悪神アルヴァウスの暴走が......更に激しく...」


突ついていた手を掴まれ手を引く


「お待たせ致しました。苺パフェ、ブラックコォヒィ、チィズケェキです」

店員が来ると、がばっと顔を上げる


早速珈琲を飲み、チィズケェキを口の中に運ぶ


「...ふむ、此処の甘味は中々に美味だ」


乱歩「ねぇ、何で態々貧血になるのに異能使うの？」

乱歩はふと思った疑問を声に出す


「何故？そんなもの、決まっている。我の異能は攻撃型だ、故に何かを護る為にある、其れならば邪悪神アルヴァウスの暴走を恐れ、其の護らねばならぬものを、眼の前から消して仕舞うなど以ての外」

乱歩「...ふーん」

自ら聞いたにも関わらず興味の無さそうな返事をする乱歩

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