第二話：知らない場所………いや知ってるわ← ページ4
「うへぇ！！！」
何かが腹に当たり、私は勢いよく起き上がった。
辺りを見渡すとそこは知らない場所…………ということはなく、私にとったら見慣れた場所だった。
「こ、ここはもしや……ヨコハマ…？！」
そして私は、さっき腹に直撃したリュックの中身を見る。
そこには通帳、折り畳まれた紙、財布、カロリーメイトが入っていた。
いや、まずは紙から見るよね？
私はゆっくりと紙を開けた。
《やぁ、さっきぶりだね！！
僕はいわゆる神、ってやつだ！
自由に呼んでね！！
まぁ、それは置いといて、君を文ストの世界にトリップさせた。理由はない。
存分にこの世界を楽しんでよ。
君は人生イージーモード、ってやつだから！！
異能は、願えばなんでも叶う異能だよ！！
名前と年齢はめんどくさいから自分で考えてね！
あと、君をこの世界の人間にすんの忘れちゃった☆←
君、なんかこの世界に存在しない変な奴みたいだけど、まぁ、頑張って！！←
怪しい行動しなけりゃ多分バレないから！
あと君の頭、ちょっとだけよくしといたよ。
うーん、上の下くらい？←
あ、運動神経と顔もね。
まあま、常時バリア貼っとけば死なないから、安心しなよ。
んー、説明はこのくらいかな？
じゃあま、頑張ってね〜。》
私はこの紙を一通り見て、ビリビリに破く。
「何が人生イージーモードじゃい！！」←
イージーモードじゃないだろ！
異能以外全部上の下じゃん！！
なに、トリップ特典って、なんかこう、乱歩さんより頭いいとかさ！！ちゅやさんより身体能力高いとかさ！！そーゆーことじゃないの？！
まぁ、原作とキャラ崩壊しちゃうからそんなの望まないけどさ！！
「………え〜と、これからどうしよ。」
私は辺りを見渡す。
暫く見ていると、遠くに倒れている人間を見つける。
……え、まじ本物？
あとでサイン貰お。←
私はゆっくり歩いてその人に近づく。
「あの〜、大丈夫ですか？」
「は！！
…か、金を出せぇ！！」←
「………………ん？」
「か、金を出せと言っているんだ！！」
「…………………うん、君に脅しは無理だよ。」
顔にすみません、って書いてあるもん。
「うぅ…。」
「………あ、そういえば……さ。」
「？、どうかしましたか？」
あの足は、まさか…。
太宰さん……？
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作者名：豚の角煮 | 作成日時：2020年7月6日 17時
