完璧主義者は生きづらい【stxxx】

２９話 ページ29

さとみside

「はい、お二人さん、そこまで」

皆んなよりも早く荷物を持ち、

保健室に来てみればころジェルがAを

虐めている現場に遭遇した。

羨ましいな、なんて思っていると

Aが掠れた声で助けてなんて

言うからドアを開けてしまった。

中を見てみると、涙で顔がぐちゃぐちゃ

なのに加えて濡れた床に座り込むAの

姿があった。

本当は今すぐにでも襲いたいなんて

思ってしまったが、ここで

ころジェルに混ざれば俺に依存してくれなく

なると思い、諦めた。

「とりあえずA。一緒に帰るぞ」

手を差し伸ばせば少し震えながら

俺の手を握ってくるが、腰が抜けたのか

立ち上がれていない。

「さとっにぃ、抱っこしてっ？」

2人が怖いのかすぐにでも

俺にすがりつこうとしてくる。

そんなAをお姫様抱っこして

学校を後にしようとすると、

「あっ！！彼奴季楽里の事無理矢理

　襲った奴じゃん。なんでさとみ先輩と．．．」

なんて声が聞こえてくる。

勿論季楽里にAが虐められるよう

仕向けさせたのは俺だ。

こんな屑な俺に思いを寄せる女なんて

全く持って男を見る目が無いのだと思う。

ほんと、可哀想な奴らだな。

「A、大丈夫だ。

　ほら落ち着いて息吸って？」

周りからは分からないだろうが

少し過呼吸気味になっていた為、

声を掛けると、安心したのか

呼吸が安定している。

その間にも俺のシャツを握って離さないのを

見ると、あぁ少し俺に依存して

くれたんだな。なんて笑みが溢れそうになる。

早く、早く俺だけのにしたい♡









兄弟メンヘラ系書きたい．．．

次回もお楽しみに！！

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