完璧主義者は生きづらい【stxxx】

2話 ページ2

Aside

「それじゃあテスト返すぞー」

気怠そうな担任の声が聞こえてくる

クラスメイトは、

「えっー！？やだー！？」

「点数悪かったら親に殺.されるわww」

なんて口々に騒ぎだす


出席番号順に答案用紙を返される

「んじゃ次、橋本ー」

とうとう僕の番になってしまった

「今回も前回とあんま変わんないな。

　ちゃんと勉強してきたのか？」

勿論、毎回テストがある度睡眠時間を削り

2時間にして勉強していた

そのまま担任に何か言い返す事も出来ずに

とぼとぼと自分の席へ戻る

「Aー、何点だった？」

後ろの席のころんが聞いてくる

勿論まともな点数を取る事も出来なかった為

「あぁ、まぁそこそこw」

へらへらと笑っているが本当は今にも

泣き出してしまいたかった。

「まじでちゃんと勉強しとけば良かったわー」

唸りながら机に突っ伏すころんを見ながら

少しだけこんな気楽に生きてみたいと思う

「ころちゃん、また勉強しなかったんですか？」

るぅともテストが返ってきたのか僕の前の席に座る

「Aくんは流石ですね」

僕の国語の答案用紙を見ながらるぅとが呟く

「ありがと。るぅとも歴史凄いじゃん」

褒めると少し顔を赤くしたるぅとは僕の目を

手で隠し、

「見ないでください//」

なんて言っている

「A！！見て見て！！」

犬の様に尻尾を振りながら僕に理科の答案用紙を

見せてくる莉犬

「おぉ！！前より結構上がってんじゃん！」

僕は勉強したのに点数上がって無かったけどね

と性格の悪さに嫌気が差す

そんな思いを吹き飛ばす様に窓の外を見る

空は東の方から入道雲が現れていた

僕の今の心を表す様にいつのまにか

真っ黒な空になっていた








かき氷はテストの答案用紙を

先生が見ない間に全部紙飛行機にしてました

次回もお楽しみに！

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