18話 ページ31
そーまside
「じゃあ、さとみはこっちの部屋にいて」
母さんが来る前にさとみを編集部屋に移動させる
ごめんねさとみ。
ピンポーン
部屋に木霊する無機質なチャイム音
少し震える手で通話ボタンを押す
「っはい、黒瀬です．．．」
喉から絞り出すような声で母さんに話しかける
「良かったわ！ここの部屋で合ってたのね！じゃあ
早速話があるから鍵開けて？」
朝帰りなのだろう。酔っている時のような声だ
意を決してドアノブに手を掛ける
「久しぶり、母さん．．．」
「あぁまだこんな元気だったのね。早速だけど私の
口座にこんくらい振り込んどいて」
押し付けるように渡してきたメモには母さんの口座と
60万の文字と明後日までと殴り書きされた文字
「えっ流石に急に言われて、こんなに用意できない」
僕が反抗すると母さんが
「は？お前は私の道具なのよ？私の為に生きる事しか
できないゴミが人間様に反抗したんじゃないわよ」
昔の記憶がフラッシュバックし体の力が抜け崩れ落ちる
「ぁ、ごっごめんなさい、ごめんなさい、やだ」
終止符を打とうと自分で決めたくせにとネガティブな
僕が囁く
ゴッ！！！
何も考えられずにいると鈍い音が脳内に響く
その瞬間昔の僕が言った
『逃げてばっかじゃ前に進めないよ』
そうだ、僕はもう殴られてばっかりの僕じゃない
「誰がお前の道具だ、」
「はぁ？！ゴミが何言ってんの？」
「うるさい！！僕は今ここで貴方との縁を切らせて
いただきます！今から僕と貴方は赤の他人です」
幸い玄関先で話していたので追い返すのにそれほどの
力は必要なかった。
「ちょちょっと！！まだ話は終わってなっ！！！！」
言い終わる前に鍵を閉める
「お疲れ様。よく頑張ったな」
編集部屋から出てきたさとみは僕を見つけると
ギュッと抱きしめてきた
「ちょやめろ。離れろ」
本当は嬉しかった。けれど少しだけ自分よりも大きい
人が怖くなっていた
けれどさとみはそれに気づいたのかもっと強く抱きしめる
「俺がいるから。大丈夫、怖くない」
あやすようにトントンとリズムよく叩いてくる
「っうぅぅ、ありがとぉっ」
泣き顔を隠す様にさとみの胸に顔を蹲る
ありがとう、さとみ。
かき氷復活でございます。
次回もお楽しみに！
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はっぴ一 - ありがとうございます。いつも。？ あの王様ゲ一ムの続きをかいてほしいです。 (2021年3月24日 22時) (
レス) id: c14e6a12af (このIDを非表示/違反報告)
かき氷(プロフ) - ミイさん» すみません！！今冷め期でして更新出来ない状態なのでしばらくお待ち頂けますと幸いです！！ (2021年1月9日 18時) (レス) id: fa63f0708e (このIDを非表示/違反報告)
ミイ - 面白いです。 リクエストは本気のBLをやって欲しいですそれとヤンデレも (2021年1月9日 14時) (レス) id: b6beeb6636 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷(プロフ) - びたーさん» いえいえこちらこそリクエストありがとうございました！！ (2020年9月27日 23時) (レス) id: fa63f0708e (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - うううう！最高でした！…3人とも可愛い…もう好き…(突然の告白)またリクエストします！この度はリクエストに応えていただき、ありがとうございました！ (2020年9月27日 23時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かき氷 | 作成日時：2020年7月31日 17時
