『パパ』があいつで、私が『ママ』で・・・・？３【霧野蘭丸】 (ページ34)

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９７　遊園地に来ましたっ！ページ34

A「うわぁ・・・結構広いもんだね！」

私は周りを見渡した。

蘭丸「すごいな・・・」
蘭矢「パパ、ママ・・・おうまさん～！」

きょろきょろする蘭丸に、
私達の間にいる蘭矢はメリーゴーランドを指差し騒いでいる。

＿＿＿＿本日、日曜日。

私達は遊園地に来ています・・・！！

どうしてこうなったんだっけ？
昨日のことを思い出す。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「試合お疲れ様ー」

お姉ちゃんは『疲れたでしょ？』と笑っている。

・・・試合のダメージよりも、こっちの方が大きいのですが。
私は、蘭丸と蘭矢に遊ばれていた頬を押さえた。

A「それで・・・お姉ちゃん何かあったの？」

どうして私達を呼んだんだろう？
そんなことが頭の中をぐるぐるしている。

夏未「あぁ、そうそう！！たいしたことでもないんだけどね？？」

「「たいしたことないんだ！？」」

私と蘭丸の声がハモった。

蘭矢「夏未ねーちゃ、なにもってりゅの？」

蘭矢が、お姉ちゃんの後ろにまわった。
あ・・・たしかに、手になんか持ってる。

夏未「さっすがぁ！蘭矢はちがうねぇ～」
蘭矢「えへへ！おりぇしゅごい～？」
夏未「すごいすごい！はい、どうぞ」

お姉ちゃんは頭をなでた後、笑顔で蘭矢に茶色い封筒を渡した。

蘭矢「ありがとっ！」

夏未「いーえっ♪あけてごらん？」

蘭矢「ママ―、開けて―っ！」

封筒を開けると・・・

A「え・・・これって・・・」
蘭丸「えっと・・・・あの？」

夏未「そ！来週からオープンする遊園地のやつ！！

明日、予行で一日だけ特別に開くらしくて・・・
チケット知り合いがくれたんだけど・・・私、明日予定入ってて。

だからさ、貴方達で、3人一緒に行ってらっしゃいよ♪」

蘭矢「ゆーえんち、行く～！！」

蘭矢は、凄い笑顔で答えた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

蘭矢「ママ、パパ～！おうましゃん！」

蘭矢が、私の服を引っ張る。

蘭丸「よし、行こうか！」
A「そうだね！」

蘭矢「おりぇ、青いの乗るぅ～！」

蘭丸「俺、そのとなりの赤いやつ！！！」

A「ちょっと、走らないでよ、二人ともぉおおおおお！！！！！」

楽しい休日は、はじまったばかり。