『パパ』があいつで、私が『ママ』で・・・・？３【霧野蘭丸】 (ページ27)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:189,383 hit

９０　お説教。ページ27

・・・あのまま、部活に連絡して
蘭矢をつれて、帰ってきた私達。

私は、蘭丸に、ソファの上に座らされている。

レントからのメール音以外の音が
発されていないという・・・気まずい状態で。

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・？」←

部屋の中は、静かだった。

私が下を向き、
蘭丸が、そっぽを向いて・・・

蘭矢は、首をかしげていた。

＿＿＿＿＿前にもあったな、こんなこと。

「やぁぁーっ、もう！！！！」

沈黙を破ったのは・・・蘭矢だった。

蘭矢「パパとママ、なんで『しー』ちてんの！？」

蘭矢が、騒ぎだした。
それと同時に、蘭丸が立ち上がる。

蘭丸「そ、そそ、そうだっ！！！

俺は、お前に説教するんだよ・・・Aっ！！！」

目の前に立った蘭丸が、腰に手を当てた。

A「え・・・・

そんな・・・むしゃくしゃだよ・・・！

は、ハッピーエンドで終わったよっ！？」

ちょっと、慌てる私。

『蘭丸を蘭矢が止めてくれる』

そんなふうに思ってたけど・・・

蘭矢は、まさかの＿＿＿＿寝室に行っちゃって・・・

『邪魔をしない』ということを、
しっかり蘭矢がしつけられて(？)いることを、今更思いだした・・・。

蘭丸「ハッピーエンド・・・？

あんな危険なことして何言ってんだよっ！！」

こつん。とはたかれた。
痛い・・・

蘭丸「どう考えても、俺と小暮咲が行かなかったらヤバかったろ、馬鹿っ！！」

A「・・・ごめんなさい」

蘭丸も、水鳥も・・・典ちゃんも、レントも。

みんな、心配してくれてたんだ・・・。

A「・・・ごめん・・・ほんっとに」

私は、心から謝る。

驚いたことに、蘭丸はすぐさま引き下がった。

蘭丸「まぁ、分かってるみたいだし・・・ここまでにしとくけど」

そういいながら、
蘭丸は、また、私の横に腰かけた。

再び、訪れる沈黙。

・・・・今度は何なんだろう？

私は、蘭丸を見つめてみる。

すると・・・蘭丸がゆっくりと口を開いた。

蘭丸「・・・そういや、体育館裏で・・・」

もごもごと、らしくない話し方をする
蘭丸の顔は真っ赤。

体育館裏？
何かあったっけ？

A「あっ・・・！！！」

私の顔も一気に紅潮した。

忘れてた。

美羽さんに言った言葉、聞かれてたの、忘れてた！！！！

＿＿＿＿＿『私は、蘭丸が好きなんだっっ！！！！』