『パパ』があいつで、私が『ママ』で・・・・？３【霧野蘭丸】 (ページ11)

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７４　送信履歴。ページ11

未来「えっと、あれぇ？」

私のケータイを、勝手に開いた美羽さんは、声をあげた。

未来「あれ？さっきのメールって、

『霧野くんに送ったんじゃないんだね』」

え・・・・？

私は、蘭丸に送ったはず・・・・。

未来「だって・・・ほら」

美羽さんにケータイを見せられる。

送信履歴は・・・

ない。

未来「まぁ、誰に送ったとしても、同じかぁ

どっちにしろ・・・未来ちゃんは、何でもするもん。

だけど、
・・・霧野くんに連絡すればよかったのに、バカな子」

違う・・・私は、蘭丸に・・・・。

未来「じゃあ、作戦変更～

雷門サン装って、未来がメールしちゃおぅ、うん、そうしよう♪」

A「えっ・・・？」

美羽さんは、文字を打ち始めた。

未来「よしっ、送信♪

うふっ、もう霧野くんは助けにこないし・・・

嫌われたかもよ、あなた」

え・・・・？

ケータイを目の前に出された。

送信履歴・・・。

＊＊＊＊＊

蘭丸へ。

好きな人がいます。
もう・・・蘭丸何か、知らないから。
これ以上、近づかないでくれる？

邪魔だからさ？

＊＊＊＊＊＊＊＊

A「・・・何？これ・・・・」

それを見て、私は、ふるふると自分でもわかるくらい震えていた。

・・・・なんで。

・・・なんでよ・・・・。

私は、美羽さんをきっ。とにらむ。

A「美羽さん・・・

私、美羽さんになんかした・・・？」

未来「・・・別にぃ？

ただ、未来がいらついただけだけど、何？」

私は、ケータイを奪い返そうと、美羽さんに手を伸ばす。

しかし、私より背の高い美羽さんは、なんなくよけた。

A「ねぇ・・・返してよ！」

未来「なんでよ？

未来に何のメリットもないじゃん♪

デメリットじゃん♪」

美羽さんは、にっこり笑うと、ケータイを自分のスカートのポケットにしまう。

未来「そんな怖い顔しないでよぉ？

戻るときに返してあげるからさぁ？？

今は・・・」

美羽さんがにっこり笑った。

未来「未来の思い通りに、

たっぷり、

傷ついちゃってくれませんか？」