二十五羽 ページ25
おやつの時間である。
石切丸さんと今剣さんは縁側で、粟田口短刀たちは広間で、左文字兄弟は広間の前の縁側で、など各刀派で集まってみんなワイワイ…あ、左文字兄弟は無言で幸せそうに食べてる。
誰かが作ったずんだ餅を。
「わぁ、美味しいですね」
「姉様、もう一つ食べていいですか…？」
「夕餉が食べられるかどうか、お腹と相談してくださいね」
「そ、そうですね…あ！虎くん食べちゃダメですよ！
お餅は危ないです！」
「ほら、君たちは周りの餡の部分なら食べられますよ」
「はっはっはっは、こりゃ驚いた！
大量のずんだ餅だな！」
作った。
それはもう、大量に。
右隣では五虎退が虎たちにずんだ餅をよこせと言わんばかりに集られている。
そして左隣では、伽羅さん(最近呼ぶようになった)が無言で三個目のずんだに手を伸ばしている。
その奥ではずんだ餅を食べつつ何とも言えない表情でこちらを見ている光忠さん。
皿に盛られた大量のずんだに驚きだと笑う鶴丸さん。
「お鶴ちゃん…これ…」
「美味しいですね」
はぁ、とため息をつく光忠さん。
昨日、作るといったのだ。
何が何でも作りたかったから鶴丸さんの上着を着てずんだを作った。
途中で兼さんに本丸案内をしている堀川さんに姿を見られたけど、窓越しで顔も見えなかったから大丈夫だろう。
鶴丸さんにイタズラ容疑かかったけど。
「もう、無茶しないでねってさっき言ったばかりなんだけどなぁ」
もう一度ため息をつくと困ったように笑う光忠さん。
「ありがとう」
「何のことでしょうか？
ずんだ餅、作ってくださってありがとうございます」
「っ！！…どういたしまして」
ニコニコと笑顔でいる姫鶴。
彼には鶴姫がずんだ餅を作ったと分かってしまったようだが彼女はシラを切り続けた。
そして話を合わせた。
「光坊！よくこんなに作ったな！驚きだ！」
「鶴丸さん、落ち着いて食べないとのどに詰まってしまいますよ」
お茶を近くにいる人の分淹れて、のどかな午後を過ごせるはずだった。
「姫鶴、主がお呼びだ」
「はーい。
長谷部さんも休憩してくださいね」
審神者部屋へと行くと書類を書いていた。
「今朝、厨へ行ったそうだね。
いう事を聞かない子は躾けないとね？…姫鶴一文字」
名前を呼ばれた途端、目の前が暗くなって意識が途切れた。
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静原レン(プロフ) - そこの本丸の審神者二人ともいいですかねぇ？やっちゃってぇ？ (2018年5月14日 18時) (
レス) id: 055681bc4f (このIDを非表示/違反報告)
お鶴 - 続きが気になる！ (2017年9月30日 22時) (レス) id: 0c420347ac (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - 早く鶴さんと幸せになって欲しい(´･ω･`) (2017年9月30日 22時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - おもしろいです!更新頑張ってください！(*^-^*) (2017年9月30日 19時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
かめ☆ピス(プロフ) - 姫鶴ちゃん、頑張って！！きっと大丈夫ですよね！続きにとっても期待してます！頑張ってください！鈴城め！恨んでやるー！(`´) (2017年8月14日 21時) (レス) id: 7fd7f882ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭兎 | 作成日時：2017年2月23日 2時
