二十一羽 ページ21
「背が、高いですね」
「あはっはっはっはっ！アタシ達は大太刀だからねぇ！」
「私は人に使えるはずのない実戦刀です」
「空が近くて羨ましいです」
太刀なのに背が低い自分からしたら羨ましいものだ。
「アンタいいこというねぇ！ほらほら、お酒飲もう！」
鍛刀して来たのは大太刀の太郎さん、平野藤四郎さん、前田藤四郎さん、蜂須賀虎徹さん。
そして第二部隊が阿津樫山で拾ってきた江雪左文字さん、次郎さん。
今日は藤四郎兄弟が三振りも増え、皆さんはしゃいでます。
そして大太刀の兄妹もそろって楽しそう。
蜂須賀さんは内番服でも輝かしい。
そして左文字の方々は江雪さんが来たことで穏やかな雰囲気。
落ち着いて食事ができない！！！楽しいですけどね！！！
「蜂須賀さん、お食事はお口に合いましたでしょうか？」
「あぁ、とても美味しい」
ありがとうございます、と言いながらお酌をすると視線を感じた。
「美しいな」
「…酔ってます？お水持ってきますね」
目が座りながらも真顔で発したソレ。
頬も赤いしだいぶ酔ってるようだ、と思い水を渡す。
そして周りを見ると酒好きな次郎さんの素晴らしい行動力で大多数の方が酔っぱらっている。
あの長谷部さんですら陽気になって主の自慢話をしている。
これが…かおす、というやつか！！！
会場の熱気から少し離れようと縁側に座る。
「あぁ、上弦の月か。綺麗だね」
「光忠さんでしたか。お疲れ様です」
そっと隣いい？と聞いてくるこの気遣いさすが伊達男。
「ちょっと飲みすぎちゃって…酔い冷まさなきゃ格好悪いよね」
横を見るといつもより服を着崩してし手で顔を仰いでいる光忠さんがいた。
「あ、お水ありますよ！取ってきます」
と席を立とうとしたら袖を引っ張られて上半身を抱き留められた。
え？どうしてそうなった。
「今だけ、こうさせて」
逞しいその体格に似合わずどこか寂しそうな表情をしていたので心配になり、その背中をポンポンと軽く叩いた。
深く息を吸って「ごめんね」と言ってから手を離してくれた。
「明日、おやつにずんだ餅を作りましょう」
何があったのかわからないが、あんなに寂しそうな表情をされると元気付けたくなる。
「君って人は…」
「ふふふっ。そろそろ私は失礼して自室に戻りますね」
おやすみなさいませ、というと良い夢を。と返すあたり彼の優しさが分かる。
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静原レン(プロフ) - そこの本丸の審神者二人ともいいですかねぇ？やっちゃってぇ？ (2018年5月14日 18時) (
レス) id: 055681bc4f (このIDを非表示/違反報告)
お鶴 - 続きが気になる！ (2017年9月30日 22時) (レス) id: 0c420347ac (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - 早く鶴さんと幸せになって欲しい(´･ω･`) (2017年9月30日 22時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - おもしろいです!更新頑張ってください！(*^-^*) (2017年9月30日 19時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
かめ☆ピス(プロフ) - 姫鶴ちゃん、頑張って！！きっと大丈夫ですよね！続きにとっても期待してます！頑張ってください！鈴城め！恨んでやるー！(`´) (2017年8月14日 21時) (レス) id: 7fd7f882ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭兎 | 作成日時：2017年2月23日 2時
