十九羽 ページ19
「ねぇねぇ、お姉さんの懐に入ってもいい？」
「どうぞ？」
「わぁーい！」
「待て」
新しく顕現された赤い髪の刀剣男士、信濃藤四郎に抱き着かれそうになったのだが、薬研が止めた。
「イベントお疲れ様〜」
と主が言っているがその横で乱ちゃんと薬研が信濃さんにじゃれついて、五虎退はそれを見て楽しんでる。
どうやら、イベント最終日だったらしく多くの参加者が集まっていたようだ。
城の出口には多くの刀剣や審神者が集まり、戦況や戦利品を話し合っている。
もちろん主も自慢げに他の人と話していた。
また、屋台などもあり祭りのようだった。
「あ、あの！姫鶴一文字ですか！？」
「いかにも。私は姫鶴一文字ですが…」
突如目の前に来たのは審神者の青年。
「わぁ〜、顔が見えないのが残念ですけど、姿も仕草もお綺麗ですね！
先日の演練でお見かけしたんですけど剣劇の美しさに惚れてそれからもうファンで！！」
「ふぁん？」
「あ！えっと、さっき花を買って来たんですけどもらってください！！」
押し付けるように花束を渡し、顔を真っ赤にして走り去ってしまった審神者に唖然としていた。
「嵐のようなお人だ」
もらった花束をみてつぶやくと、後ろから加州さんと大和守さんの声が聞こえた。
「コーラ初めて飲んだ！」
「うわぁ…口の中がパチパチする…」
何やら面妖な液体を飲んで顔を輝かせる加州さん、舌を出して顔をしかめている大和守さん。
「いべんとお疲れ様でした」
「姫鶴さんもお疲れ様〜」
「あれ？その花束どうしたの？」
さすが、加集清光。
可愛いものに目ざとい。
「先ほど他所の審神者にいただきまして」
「良かったね！…あ！主！褒めて！！」
「ちょっと清光！！もー…行こうか姫鶴さん」
主の姿を確認して飛んで行った加州さんに呆れつつも付いていく彼は優しい。
「ん？姫鶴ちゃんその花束買ったの？」
「頂き物です」
「僕が持ってるから貸してごらん？」
「軽いので主のお手を患わせることはないですよ」
「いいから。渡して」
花束を見てから主の空気がピリついたため、短刀達は黙ってしまった。
はい、と言って花束を渡すとそのまま近くのゴミ箱に投げ捨ててしまった。
「何をなさるんですか」
「捨てたんだ。僕以外からの審神者から物をもらったらダメじゃないか」
絶句。
その一言に尽きた。
「じゃぁ、帰ろうか！」
と先程の冷たい声ではなくいつものように飄々と言い放った主に皆ついていった。
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静原レン(プロフ) - そこの本丸の審神者二人ともいいですかねぇ？やっちゃってぇ？ (2018年5月14日 18時) (
レス) id: 055681bc4f (このIDを非表示/違反報告)
お鶴 - 続きが気になる！ (2017年9月30日 22時) (レス) id: 0c420347ac (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - 早く鶴さんと幸せになって欲しい(´･ω･`) (2017年9月30日 22時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - おもしろいです!更新頑張ってください！(*^-^*) (2017年9月30日 19時) (レス) id: f8ef116a38 (このIDを非表示/違反報告)
かめ☆ピス(プロフ) - 姫鶴ちゃん、頑張って！！きっと大丈夫ですよね！続きにとっても期待してます！頑張ってください！鈴城め！恨んでやるー！(`´) (2017年8月14日 21時) (レス) id: 7fd7f882ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭兎 | 作成日時：2017年2月23日 2時
