【名探偵コナン】怪我の功名【降谷零】 (ページ7)

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部下１ページ7

俺の部下が無茶をした。
爆発は免れない状況下で死者を出すことなくに済んだ。

それはいいことだが、指示を出していた当人が爆風と炎で負傷。

現場で医療班に診てもらった後、残党に襲われることを考慮してセーフハウスに連れ込んだ。

下心はない。決して。

目の覚めない間にも包帯を変え、ガーゼに水をしみこませて口を湿らせる。

隣の部屋で待機しているが、時折、傷が痛むのかうめき声セーフハウスに響く。

目が覚めることが遅れるため鎮痛剤を打つことができないのが悔しい。

そして何よりも、
「その場にいたのに守れなかった自分自身に腹が立つ」

今日も目が覚めない部下の手を握り自責する。

陽も暮れた夜、身じろぎした後に苦悶の表情。
目が覚めた。

夕食の前に包帯を変えて、水を飲ませて、それから…あぁ、嬉しさが先行して考えがまとまらない。

ルンルン気分でサンドイッチを持って行ったり、洗面所までの介抱をしたり。

包帯を変え終わってそっと額に口付けをする。

良かった、本当に。

こいつまで失ったかと思った。

抗生剤や睡眠剤をまとめて飲ませて一安心。

「さて、これから忙しくなるな」
この件で報告書を作成せねばならない。

濃いめのコーヒーを一口飲む。

うん、うまい。