番外編2 ページ37
井吹宗正。
私と同じクラスの男子。
背が高く、バスケ部のエースとして活躍してる。
雰囲気は京介に少し似ているけど、京介より苦手だ。
ツンツンしながらも、細かいところに口を出してくるから。
「おい霧野。
お前はいつもシュートの時にゴールを見てないんだよ。
力ずくじゃバスケはできない。」
こうやって、私がシュートする度に口出ししてくる。
別に力ずくなんかじゃない。
むしろ、その気になればバク転ダンクとかもできるのに……
お母さん達に能力をひけらかしちゃダメとさえ言われなければ……！
「……うるさい井吹！
男子はそっちの列でシュートだろ！」
「隣で下手くそなシュートされちゃ敵わないからな。」
「なんだって!?」
思わず掴みかかろうとした時、再び細い腕に引かれた。
「井吹君、柚莉借りるねー！」
そのままエミリに引っ張られ、私はまた膨れた。
「エミリー!!」
「ちょっと、周り見てみなよ。」
エミリに言われるまま周りを見ると、女子のジト目が突き刺さった。
「あのね……井吹君人気なんだから、あんまり話しすぎるとよくないよ？」
確かに、井吹は人気者だ。
ルックスもいいし、クールだって評判だし。
だからといって、なんで私が睨まれなきゃいけないんだろう。
「仕方ないんだよ。
気をつけてね？柚莉は鈍感なんだから。」
「……はーい。」
しぶしぶ返事をすると、丁度終業のベルが鳴った。
そういえば、まだ契約者決めてなかったな……。
早く決めて、慣れた方が良いって皆に言われたけど
お母さんの血を吸った後じゃ、どの血もあまりいい匂いに感じない。
最初から贅沢するのは良くないと心に留めてから、私は床のボールを拾った。
まだ他の授業もあるけど一回もシュート決めてないし……もう少し練習したいな。
私は誰にも気づかれないようにこっそり手を噛んだ。
そのまま、頭の中でこっそり念じる。
範囲は、この体育館の中の人。
『私はここで練習してるから放っておいて。』
その念だけで、皆私に見向きもせず、早々と体育館を出てしまった。
聖獣使いの特別な力のシールドのせいで術が効かないエミリも、事情を察してか苦笑いで体育館を出てくれた。
これで一人きり。
存分に練習しようと体制を整えたところで。
「……なにしてんだ？」
背後から急に声が聞こえた。
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千桜(プロフ) - Nakamahina0805 (2019年6月12日 20時) (
レス) id: 0d6cf0666b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ - ものすっごく感動しました！！すっごく好きです// (2014年1月7日 9時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
*ももらんま* - 続編希望です！！この小説すごく好きです///萌えてます///続編まってます(^^) (2013年9月7日 14時) (レス) id: a263b771fc (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - 遅いかもしれないけどLINEIDです。yamineko1026です！良かったらいれてください！LINEの名前は蓮藍@厨二病@奈月です (2013年8月31日 20時) (レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
藍苺(プロフ) - 初めまして！！続編読みたいです！！失礼ですが、番外編の続編も読みたいです！！ (2013年8月1日 0時) (レス) id: 45daca7612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2013年3月28日 18時
