生まれ変わり ページ27
柚莉が産まれたのは、あたし達が二十二歳になったとき。
初めての伝説の血と吸血鬼の子ども、柚莉の誕生は吸血鬼全体の一大事となった。
おまけに、柚莉は女の子。
吸血鬼と人間の間に生まれるのはそう低くない確率で吸血鬼になる。
けれど、吸血鬼の子どもの場合、生まれるのは殆ど絶対といっていいほど男の子。
女の子なんて今まで、最初の吸血鬼の大元となった人しかいなかったらしく。
そんなわけで、柚莉はあたし達だけじゃなく
他の吸血鬼からもお姫様の様に大切に育てられてきた。
「そうはいっても…柚莉が脱走するからだろ？」
「だーーーって、面白くないし！
マサキ達とかけっこした方が楽しい!!」
その弊害か、柚莉はすごくわがままだ。
しかも、中一だというのに、甘えてばかりで少し幼い。
友達もできるか心配だったけれど、その必要はなかった。
「あ、エミリが来た!!!!」
柚莉は叫んだかと思うといきなりロビーへ走る。
もちろんあたし達も、気配で来訪者が来たのは分かっていた。
「柚莉、お邪魔します！」
ロビーでぴょこぴょこ跳ねるのは、柚莉の友達、エミリ。
綺麗な金髪とガラスの様な深い青い瞳を持つ少女。
そしてその保護者は…
「いつもお邪魔してます＾＾」
「ここ、いつきても血なまぐさーい！」
「yes.」
少年少女姿のままの聖獣使い達。
「皆、いらっしゃい。」
けれど、聖獣使いが育ててはいるが、エミリはれっきとした人間だ。
エミリは早くに両親を亡くし、シュウ達はそんなエミリを引き取ることを決めたらしい。
「こうやって、別の形であれ、再会できたのは本当にうれしい。」
シュウは眼の奥に言い表せない深い愛情を見せながら愛しそうにエミリを撫でた。
気持ち良さそうに目を細めるエミリは、映像の中で見た少女と瓜二つ。
エミリは、あの少女の本当の生まれ変わりだから。
「けれど、前世に関係なく、エミリはエミリだから。
保護者としてちゃんと育てないとね。」
保護者といっても、シュウ達はエミリの兄姉くらいの見た目。
そのわけは…
「天馬ーーー!!」
すると、黙っていたフェイが急に大声をだした。
「フェイーーー!!」
その先に居たのは、あたし達とシュウ達の間くらいの見た目の天馬だった。
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千桜(プロフ) - Nakamahina0805 (2019年6月12日 20時) (
レス) id: 0d6cf0666b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ - ものすっごく感動しました！！すっごく好きです// (2014年1月7日 9時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
*ももらんま* - 続編希望です！！この小説すごく好きです///萌えてます///続編まってます(^^) (2013年9月7日 14時) (レス) id: a263b771fc (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - 遅いかもしれないけどLINEIDです。yamineko1026です！良かったらいれてください！LINEの名前は蓮藍@厨二病@奈月です (2013年8月31日 20時) (レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
藍苺(プロフ) - 初めまして！！続編読みたいです！！失礼ですが、番外編の続編も読みたいです！！ (2013年8月1日 0時) (レス) id: 45daca7612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2013年3月28日 18時
