深夜のデート ページ22
翌日、あたしは蘭丸に言われるがままに準備をしていた。
昨日までのボロボロになってしまったワンピースから一転、
今日はパステルカラーのキャミにレースのスカート。
かなり久々のデートで、服にも少し気合いが入る。
すると丁度部屋のドアが開いた。
「終わったか？」
「うん、この通り。」
着替えている間、ずっと部屋の外にいてくれた蘭丸にくるりと回って服を見せる。
「ん、似合ってるじゃん。」
「……ねぇ、準備はいいんだけどさ…」
誉めてくれる蘭丸に、あたしはずっと感じていた疑問を口にした。
「なんでこんな夜中に出掛けなきゃなの？」
現在時刻は深夜1:00。
きっちり生活のあたしとしては瞼が重くて仕方ない。
「今じゃなきゃダメなんだよ。
ほら、行くぞ。」
蘭丸はお構い無しであたしの手を取ると、暗闇の中に飛び込んだ。
一体、どこに行くんだろうか……。
・
・
・
「ここ……」
暗闇を抜けて見えた風景に、あたしは戸惑っていた。
写真でしか見たことがないけど、ここって……。
「教会？」
「あたり。」
いつか写真でみた教会を思い出す。
こんな風に椅子が沢山並んでいて、天井は驚くくらい高くて、後ろには……
「…わ………っ!!」
写真で見たのと比にならない位大きなステンドグラスがはまっていた。
大きな窓に、色とりどりのガラスが付けられていて
しかも外から漏れる月の光がガラスを照らし、影が床に揺らめいていた。
「………綺麗…」
呟いてから、あたしはある違和感に気づいた。
「……あれ、今日満月だったっけ？」
確か、今日は三日月だったはずだけど、かなり明るい月光が射していた。
すると蘭丸は、何でもないといった感じで肩をすくめた。
「あ、ここ日本じゃないから。」
「はぁ!!!???」
突拍子過ぎる答えに、あたしは思わず叫んでしまった。
「兄さん達総動員して、月の綺麗な教会探してもらったんだよ。」
「何で、わざわざ……」
言いかけた所で、視界が真っ白な布で覆われた。
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千桜(プロフ) - Nakamahina0805 (2019年6月12日 20時) (
レス) id: 0d6cf0666b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ - ものすっごく感動しました！！すっごく好きです// (2014年1月7日 9時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
*ももらんま* - 続編希望です！！この小説すごく好きです///萌えてます///続編まってます(^^) (2013年9月7日 14時) (レス) id: a263b771fc (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - 遅いかもしれないけどLINEIDです。yamineko1026です！良かったらいれてください！LINEの名前は蓮藍@厨二病@奈月です (2013年8月31日 20時) (レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
藍苺(プロフ) - 初めまして！！続編読みたいです！！失礼ですが、番外編の続編も読みたいです！！ (2013年8月1日 0時) (レス) id: 45daca7612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2013年3月28日 18時
