尊敬 ページ14
「シュウ……!!??」
あたしが驚いて声をあげると、部屋の中にいた三人も集まってきた。
シュウはどこか気まずそうな顔をすると、急に深々と頭を下げた。
「えっ!!!???」
「………ごめん、僕のせいで、君達を巻き込んでしまって……。」
シュウ……。
「……Aがエリアと同じ魂だって思った時は本当に嬉しかったんだ。
エリアは最後僕のせいで不幸になったから。
全てリセットして、幸せにしてあげようって。」
顔を上げエリアの話をするシュウの瞳は、とても優しかった。
まるで、エリアを思う気持ちが全て表れているように。
「……けれど、不安だった。
最初に僕が君の前世の記憶を戻さなかったのはそれが理由。
君とエリアが同じって現実を突きつけられても、心が追いつかなかったから。
けれど本物のエリアに会えた時は、すぐに分かった。
番号なんかじゃない、直感でね。
これこそ、運命なんだなって分かった。」
直感……。
「けど、間違ってた。
僕がエリアを思うってことは、エリアを僕に縛りつける事になる。
エリアは僕を心配して、ずっと生まれ変われないままいたんだよ。
そこをフェイ…天馬に見つかって囚われた。
結局、彼女を傷つけたのは僕だ。」
そんなことない、と言おうとして言葉に詰まった。
ついさっきまで、あたしも似たような事を考えていたから。
けれど、シュウの顔は晴れ晴れとしたままだった。
「そしたら、エリアは言ってくれた。
こんなにも自分を思ってくれる人がいるなんて、私は幸せだって。
けれど、もっと成長する為に私はシュウから離れて新しく生きなくちゃいけない。
エリアとしてじゃなく、一人の新しい人として、またシュウに会いたいって。」
あたしは、映像で見た綺麗な少女を思い返していた。
エリアは、見た目だけじゃなく心も綺麗な少女だったんだ…。
あたしは深い愛を持つ少女に、尊敬の念を持って心の中で祈りを捧げた。
どうか生まれ変わって幸せになってください、と。
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千桜(プロフ) - Nakamahina0805 (2019年6月12日 20時) (
レス) id: 0d6cf0666b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ - ものすっごく感動しました！！すっごく好きです// (2014年1月7日 9時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
*ももらんま* - 続編希望です！！この小説すごく好きです///萌えてます///続編まってます(^^) (2013年9月7日 14時) (レス) id: a263b771fc (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - 遅いかもしれないけどLINEIDです。yamineko1026です！良かったらいれてください！LINEの名前は蓮藍@厨二病@奈月です (2013年8月31日 20時) (レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
藍苺(プロフ) - 初めまして！！続編読みたいです！！失礼ですが、番外編の続編も読みたいです！！ (2013年8月1日 0時) (レス) id: 45daca7612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2013年3月28日 18時
