20話 ページ20
―国見英目線―
我慢できずにキスしてしまった。
赤くなる彼女の顔、目がトロンとしていて誘ってるのかと思うほど。
これ以上したら理性が利かなくなる。
それに、
国見「隠れてないで出てきたらそうですか?」
及川「あ、ばれたー☆」
うちのバレー部の主将及川徹さんがそこにいた。
国見「何してるんですかこんなところで。」
及川「何してるってそれはこっちのセリフかな?国見ちゃんわかってる?Aちゃんには政府通知が来てるんだよ。来てない俺らと一緒だと思うな。」
いつもふざけている及川さんだけど試合前の緊迫した雰囲気に包まれる。
国見「わかってますよ。だからAには…。」
及川「Aちゃんのせいにするんだ?自分は悪くない?だって自分からは動いてないもんね。国見ちゃんってずるいね。」
及川さんの気持ちは知ってる。
まだ政府通知が来ていなかった及川さんはAが政府通知の相手だったらなんて幼馴染の岩泉さんに興奮気味に話しているのを何度か聞いたことがあるから。
国見「俺はAが好きです。」
及川「でも選ばれたのはお前じゃない。それに俺でも…。」
及川さんの気持ちは痛いぐらいにわかる。
及川「俺はAちゃんの将来も心配だし国見ちゃん、君の将来も心配だよ。2人は依存してるだけそう思うようにしたほうがきっと楽かもしれない。」
国見「この気持ちは嘘じゃないんです。」
俺の気持ちは嘘じゃない。
選ばれなかったとしても俺はAが好きだから。
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レモン - えっどうなったんですか!?気になります!!ちなみに私は、白布が好きです♪ (2018年12月31日 10時) (レス) id: a851855cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らんらん | 作成日時:2018年12月4日 10時