恋と嘘【ハイキュー】 (ページ16)

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１６話ページ16

3年前。

入学式から１週間。

なんの部活に入ろうかまだ迷っていて、体験入部の期間が終わってしまったため部活見学に来ていた。

運動部に入る予定はなかったけれど見ていない部活も見たかったしということで何となく体育館に向かった。

うちの中学はバレー部が強いらしくて同じクラスで入学式の時からすでに入部届を出している人もいた。

まぁバレーなんてルールも知らないし私にできるわけがないと思ってバレー部が練習している体育館を素通りしようとしたとき、

誰かがレシーブに失敗したボールが体育館の扉が開いていたみたいでこっちに向かって飛んでくる。

(ぶつかる！)

避けようと思っても突然のことで体が動かなかった。

―バシンっ―

A「え？」

国見「大丈夫？Aさん…。」

同じクラスの国見君が私を助けてくれたのだ。

A「ありがとう…私の名前知っててくれたんだね。」

国見「うん。入学式の時倒れた人助けたでしょ。あれ見てたから。」

A「恥ずかしいな。国見君バレー部なんだね！」

国見「よかったら見てく？うちの部活マネージャーいなくて困ってたし。って言っても今危ない思いしたから怖いよね。」

A「ううん！怖くないよ！むしろ遠くにいたのに助けてくれた国見君のことかっこいいって思ったし！バレー部の見学させて？」

そして私はバレー部の見学をして国見君のバレーを見てさらにかっこいいって思った。

その日から私の世界は輝き出して生きてるだけで幸せって思えるほどだった。

A「くにみーーーーーん！！！！」

どんどん求めるようになっちゃって国見君に朝会うたびにハグをしていた。

昨日の国見君より今日の国見君が好き。

きっと今日の国見君より明日の国見君はもっと好き。

私の世界は国見君でいっぱいだったんだ。