デート (黄赤) ページ7
すば子side
今日は亮と映画を観に行く約束をしている。
グレーのトレーナーにデニムのボトムス、なんて男の子好みではないような古着の格好。
スカートとか着た方がええのかな、なんて思うけれど、普段通りでええの!なんて自分に言い聞かせながら待ち合わせ場所に行く。
もう亮はついてるみたいだ。
「ごめん、おそなって、五分前やのに亮早いなあー」
「大丈夫やで、すば子ちゃんの私服姿、なんか新鮮やんなあー、似合っとるわ!」
亮は笑顔でそう言ってくれた。
そんな風に言ってくれるなら、もっとかわいい格好してくればよかったかな。なんてちょっとだけ後悔する。
「今日の映画ってどんな話なん?」
もうすぐ開場という時になって、気になったのか亮がうちに問いかけた。
「なんか幽霊がいっぱいでてくんねんって!結構怖いって評判らしいでー!」
聞いた話を亮に答えれば、亮は不思議そうな顔をしている。
「あれ、あの、すば子ちゃん…それってもしかしてホラー映画…?」
と困惑しながらおそるおそる尋ねてくる亮。
あれ?最初にホラー映画やけどって言ったやんな?
「う、うん、そうやけど…最初に言うたら亮大丈夫やって言ったやんな?」
「え!?ホラー映画なんて言うてました!?」
「言うたよ!チケットもらったから映画行かへん?ホラー映画なんやけどって!」
「…まじでぇ?」
亮は口に手を当てて困ったような顔をしている。
この反応はもしかして…
「亮、ホラー苦手やった…?」
「……観て気絶したことがある程度。」
「気絶!?それめっちゃ苦手やんか!なんで大丈夫なんて言うたん!?」
「……す、すば子ちゃんが映画に誘ってくれた事が嬉しくてその後の内容聞いてなかった…」
目をそらしながら顔を真っ赤に染めた亮がなんだかかわいくなってしまって、思わずいたずらっぽく笑う。
「もうここまできたら映画変えられへんし、怖くなったら手繋いでもええよ?」
「!ありがと、すば子ちゃん!」
そんなこんなで映画を観始め、亮は開始10分でうちの手を握った。
さすがに早ない!?なんて思ったけれど、彼がかわいいから許そう。
うちがそれからドキドキしっぱなしだったことは彼には秘密だ。
映画をみおわったあと、面白かったなーなんて亮に話せば、亮はムスっとした顔になった。
「もー、すば子ちゃん!今度映画行くときは絶対ホラーは行かへんからな!!」
その言葉を聞いて次もあるのか、なんてちょっと嬉しくなったのも彼には秘密なのだ。
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らん(プロフ) - 隆平Loveな緑紫黄さん» ありがとうございます!倉丸は最後にするつもりなので、もう少しお待ちください!なるべく早く仕上げられるように頑張ります!! (2017年7月21日 8時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
隆平Loveな緑紫黄(プロフ) - 倉丸が大好きです♪早く二人の馴れ初めが読みたいです!頑張って下さい。 (2017年7月20日 22時) (レス) id: 61001947e3 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - ねこ。さん» わあ(*'▽'*)そう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございます!私も気まずいコンビ好きなんですー!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年7月20日 14時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。 - この作品大好きです!読む度に胸がドキドキします...(*´˘`*)わたしは特に気まずいコンビが好きです!これからも頑張ってください! (2017年7月19日 0時) (レス) id: f3f81c6995 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます!続き頑張って書いていきたいと思います、これからもよろしくお願いします! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らん | 作成日時:2017年5月18日 22時