遊園地 (黄赤) ページ25
亮side
「すば子ちゃん、なんか飲み物、飲まへん?」
たくさん歩き、少し疲れた俺はすば子ちゃんにそう聞いた。
「せやなあ。飲みたいかな。」
「おれ買ってくるで!すば子ちゃんそこで待っててな!」
「え、悪いしええよ。うちも行くで?」
「ええから!ほら、座ってて?」
「う、うん。じゃあお願いしよっかな。」
すば子ちゃんをベンチに座らせて、飲み物を買いに行った。
おれなりの気遣いやったけど、おれは全然すば子ちゃんの事を考えれてなかった。
なんでおれはこの時、すば子ちゃんを一人にしてしまったんやろう。
飲み物を買って、すば子ちゃんが待ってるはずのベンチに行った。
でも、すば子ちゃんがおらんかった。
なにかあったのだろうか。
どうしよう、と不安になった。
おれが一人にしたせいですば子ちゃんに何かあったら、そう考えただけでぞっとした。
とりあえずまだ遠くまで行ってないだろうと近くを探した。
「やめてや!」
しばらく探せば、すば子ちゃんの声が聞こえた。
おれはすぐそこに走っていった。
「すば子ちゃん!」
見れば、見知らぬ男に手を掴まれているすば子ちゃんの姿。
なるほど、こいつが連れ出した訳か。
その男の手をすば子ちゃんから離して、すば子ちゃんを抱き抱える。
「おれの彼女に何してるんすか?遊園地まできてナンパやなんて、カッコ悪いのぉ。」
おれがぎっと睨みつければ、その男はすぐ逃げて行った。
「亮、迷惑かけてごめんな?」
「迷惑なんてそんな!おれが一人にしたのがいけんかってん。怖い思いさせて、ほんますみません。」
「いや、怖くなかったで?しつこいし、股間蹴り潰したろうかな思ったんやけど…」
ん?おれの彼女の口から、恐ろしい発言がでた気がするのは気のせいやろうか?
「…亮が助けてくれるかなって思って」
すば子ちゃんはぎゅっとおれの袖を掴んで、にこっと笑いながらそう言った。
「…そっか」
俺が助けるのを期待してくれてるんや。
そう思うと、愛おしくて、おれは思い切りすば子ちゃんを抱きしめた。
「わ!亮…?」
「すば子ちゃん、もう絶対に一人にせえへんけど、もしまたこんなことがあったら絶対に助けに行くからな!」
なんて言えば
「…うん、ありがとぉ」
と笑ってくれる君。
もうこれだけでおれは幸せや。
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「股間潰すなんて物騒なこと、したらあかんよ?」
「でも、ヨコが男の弱点潰すんが一番やでって」
あの人なに教えてんねん!
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らん(プロフ) - 隆平Loveな緑紫黄さん» ありがとうございます!倉丸は最後にするつもりなので、もう少しお待ちください!なるべく早く仕上げられるように頑張ります!! (2017年7月21日 8時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
隆平Loveな緑紫黄(プロフ) - 倉丸が大好きです♪早く二人の馴れ初めが読みたいです!頑張って下さい。 (2017年7月20日 22時) (レス) id: 61001947e3 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - ねこ。さん» わあ(*'▽'*)そう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございます!私も気まずいコンビ好きなんですー!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年7月20日 14時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。 - この作品大好きです!読む度に胸がドキドキします...(*´˘`*)わたしは特に気まずいコンビが好きです!これからも頑張ってください! (2017年7月19日 0時) (レス) id: f3f81c6995 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます!続き頑張って書いていきたいと思います、これからもよろしくお願いします! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 422b7cfaaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らん | 作成日時:2017年5月18日 22時