恋の歌

遊園地 ページ23

すば子side

「遊園地やー！！」


まるの元気な声が響き渡った。
うるさいとヨコに叩かれとったけど笑


みんなで相談した結果、最初はみんなで回りながら、後半はカップル同士で分かれようということになった。


「どこから行くー？」


「「そりゃジェットコースターやろ！！」」


ヤスが聞けば、丸子と大倉の声が重なった。
こういう時は息ぴったりやねんけどなー笑


「何真似しとんねん！」


「別に真似なんかしてへんよ！」


あーあ、仲ええなあと思ったら、また言い合いしとる。


村子が2人をバシッとたたいて、すぐ止めてたけど。
さすがやなあー。


「じゃあみんなジェットコースターでええ？」


と村子が聞けば、みんながええよーと答えたのだが、1人顔が青ざめているヨコ。
苦手やったんかな？


「ヨコ、ええの？苦手ちゃうの？」


「横山くん、苦手なん？」


うちと亮が聞けば、びくっとして、


「だ、大丈夫に決まっとるやんか！！おれが乗れへんわけないやろ！！」


と強がるヨコ。
こうなったら、何を言っても聞かないだろう。
大丈夫なんかなあ？

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ほとんどジェットコースターに乗れる人ばっかりだったので、何回かジェットコースターを乗りまくった。


みんなきゃーきゃー言いながらも楽しそうに乗ってた。うちも楽しかったで！


でも、1人楽しくなさそうな顔をした人がいた。
そう、ヨコは案の定酔ってしまったみたいや。


「横ちょ、完全に酔うてるなあー」


「水買ってこよか？」


とみんなが心配していた。


そこで、さすがに悪いと思ったのか村子が


「ヨコのことはうちが見とくから、みんな遊んできてええよー！」

と言ってくれた。


ヨコ的にも2人きりのほうが甘えられるだろう。

そう思ったのか、みんなお大事になーと言って、カップルに分かれ、それぞれ他の場所へ行った。

じゃあ俺らも行こっかと亮が手を引いてくれた。

進みながらも、もう一度、村子とヨコの方を見て、

「ヨコ、しっかり村子に甘えたらええよ？」

とニヤリと2人に言えば、うっさいわ！なんて返事が返ってきた。

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