恩返しは行動で (ページ27)

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Jr時代４ページ27

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『錦戸くん…？』

声の主は間違えなく錦戸くんやった

「千葉くんのことなんも知らんくせして偉そうにすんな！！
お前なんか千葉くんが死に物狂いで手に入れたもんを恨めしそうに眺めることしかしてないやんけ！」

「はぁ！？お前先輩になに言うてんねん！」

「先輩ならカッコイイ姿見せろや！お前が汗水垂らして練習してる姿なんか見たことないわ！クソダサいわ！！」

錦戸くん…こんなキレる子やったんか。いつもニコニコで子犬みたいな子やったやん
なんで俺こんな修羅場におんねん。安田くんも居るのに

『錦戸くん落ち着いて…』

「社長のお気に入りなんやからこいつがトップになるんは当たり前やろ！！
俺らが努力しても報われんわ！」

「お気に入り関係ないやろ！！」

『えぇ…安田くんまで』

あんなふわふわしてる安田くんまでキレたんやけど…すばるくん助けて

「俺は千葉くんの努力を知ってんねん！東京Jrに負けて泣いた姿も見てきた！

でもあんたはあの時涙なんて流してないやんか！勝てなくて当然とか思っとったんやろ！！
だから俺は千葉くんに着いていくって決めた！
悔しくて泣いた人の方が、負けを知ってる人の方が強くなんねん！

努力を止めない人が輝くねん！」

『安田くん…感情的にならんとって』

ほんまにすばるくん助けて
俺、正直嬉しいんやけどこの修羅場の中心に居たないわ

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