ヒロインにはなれない (ページ17)

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「わんわん！おはよ！！」

「おはよにゃんにゃんもう大丈夫？？」

私を置いてきぼりで2人の世界に入っていくわんにゃん。

ちょうど気まずい質問されたばっかりだしその場から離れようとしたら、

「おい笑逃げんなって」

黒ちゃんにリュックを掴まれた

「で、？俺がなに笑？」

「なんでもないでーす」

「今日はかっこいいって言ってくれないの？」

「いつでもかっこいいよ、黒ちゃんは」

「どうした？元気ない？」

心配そうな顔で顔を覗き込まれた。どこからどこまでも黒ちゃんはずるすぎる。せっかく諦めようと思ったのに、こんなん無理じゃん。

「黒ちゃん付き合う、？」

元に戻った笑って笑いながら返事はしてくれない。でも大好きなその手で頭を撫でるの。

やっぱ好きだな、

そう思ってると、心配そうなうっちーと目が合った。大丈夫だよという意味を込めてニコと笑った。

「てかなんで今日A早いの？」

まさか俺の朝練姿見に来た？ってニヤけながら聞いてくる

「それもそうなんだけど、深田にちょっと用があって」

さっきまでニヤニヤしてた黒ちゃんはふーんってつまらなさそうに返してきた。

「遅れちゃうよー！早くきた意味ないじゃん！」

うっちーが急かして3人で走って学校に向かった。