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昔から少女漫画のヒロインが嫌いだった。
側から見て両想いなのに、変に避けたり、自分に自信がなかったりそれをずるずると10巻あるいは20巻も続けるなんて逆に計算高い。そう思っていた。
ヒロインになりたくてもなれないサブキャラはどう頑張っても最終悪者になり、ヒロインと主人公をくっつける懸け橋になる。
ほら、今だって私たちの前を黒ちゃんと先輩が楽しそうに話しながら歩いている。
黒ちゃんはあの後先輩を追いかけたんだろうな。
主人公に追いかけられるヒロインは先輩で、おいていかれるサブキャラは私なんだ。
今は会いたくないかも。そう思い深田の腰を抱えてる手の力を強めて背中に顔を近づけた。
「スピード上げるね」
すべてを察したのか、自転車の速度を上げてくれた。
黒ちゃんたちと目を合わせることなく通り過ぎた。
「今日はほんとにありがと。深田」
「いいよ笑」
他愛もない話をしてれば徐々に見慣れた街並みが見えてきた。
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てぃらみす(プロフ) - この作品大好きで毎回更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (3月25日 18時) (
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作者名：小梅 | 作成日時：2024年2月24日 1時
