久々の再会 ページ39
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リリー｢ほな、おじゃま虫の俺は帰るわ｣
国崎｢えっ！？｣
｢リリーさん！？｣
たくさん溢れていた涙は引っ込んで、目の前に現れた彼に、帰るというリリーさんにと情報が多すぎて頭が追いつかなかった。
でも、これはリリーさんが私にチャンスをくれているんやろうか。
リリー｢また明日な。ちゃんと話すんやで｣
リリーさんは、ジャケットを羽織ってそう一言残して個室を出ていった。
襖の前で、しばらく立ちすくむ彼。国崎さんに会えて嬉しかった。でも、あんなけ避け続けたのもあってなんて声をかければええかわからへん。
そう思っていれば、彼はゆっくりと此方を振り向いて緩く笑った。
あぁ、やっぱり好きだ。瞬間的に、そう思った。
国崎｢…前、座っていい？｣
｢…どうぞどうぞ｣
国崎｢ありがとね。何飲もうかなぁ｣
そう言って頭をｻｻｯと撫でながらメニュー表を見る彼は、デートした日のあの人変わらなかった。
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国崎｢…元気にしとった？｣
｢あ、はい…。有難いことに、準決勝進出してから、お仕事も増えてきて…、｣
国崎｢えぇ、凄いやないの。｣
”おめでとう” そう目を細めて笑う彼らもまた、準決勝を通過していた。
M-1グランプリ。年に一度の私たちにとっては1番の大イベント。今までずっと準決勝にたどり着けなかった私たちは、今年になってやっと第一の目標点にたどり着いた。
｢国崎さん達も、おめでとうございますっ｣
国崎｢あはは、ありがとね。｣
国崎｢…電話、してんけど出んかったから直接言えて良かったよ｣
｢…それは…、、｣
その日、準決勝に進出した日の夜、国崎さんから電話がかかってきていた。いつの間にか勝手に追加されていた彼の電話番号。自分の携帯の連絡先映し出される”国崎和也” その4文字をじっと見つめた。
優しい彼はきっと、”おめでとう”その言葉を言うてくれるやろう。でも彼の言葉を聞いて、彼と話せば、もっと声を聞きたくなってしまう。また好きになってまう。やから私は、今日までずっと彼の電話に出れんかった。
｢…ごめんなさい、電話出れんくて｣
国崎｢あはは、別にええんよ。｣
国崎｢…悪いのは、俺やから気にせんで。｣
｢…え？｣
国崎｢……俺が、Aちゃんのこと傷つけてもうたんやから。｣
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その言葉に、私は何も言い返すことは出来なくてただ、口を食いしばっていた。
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はに - 投稿からだいぶ時間が経って今初めて読みましたが続きが気になって仕方ないです！書いていただけないでしょうか🥲🥲 (2022年8月30日 11時) (
レス) @page13 id: 9e6556d3a6 (このIDを非表示/違反報告)
里佳子(プロフ) - 初めまして。とてもドキドキしながら読みました！！登場される方々が好きな人たちばかりで嬉しいです(*´-`) これからの更新も楽しみにしています！ (2022年2月7日 1時) (レス) @page37 id: 56d5277824 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！是非もっとキュンキュンしちゃってくださいっ！！🤍✌️ (2022年2月2日 16時) (レス) id: f237432d6f (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ひなたさん» 悔しいやなんてありがとうございます！😭亀更新になりますがこれからもよろしくお願いします！！ (2022年2月2日 16時) (レス) id: f237432d6f (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - うにじま。さん» こんにちは！わわ！拝読ありがとうございます😭そして、嬉しいお言葉もありがとうございます😭😭これからも頑張ります🙌 (2022年2月2日 16時) (レス) id: f237432d6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇宙 x他1人 | 作成日時：2021年12月27日 4時
