最終話 救世主の未来旅行 ページ32
ドン・アルマゲを無事に倒し、いざ未来へ帰ろうとなった時、アシミが言った。
「私とアリクァムは今から2か月後ぐらいのところで下ろしてくれないかしら」
「どうしてだ?
一緒に未来へ帰ればいいじゃねぇか」
アシミの発言にラッキーが問うとアシミは言う。
「私達は元々過去から来たわ。
言うなれば旅行みたいなものなの。
だから私達は家に帰らなければならないわ」
「そんな……オリオン号は、お二人の新しい家になれませんか?」
ラプターは縋るような声で訊いた。
その声に答えたのは、アシミでもアリクァムでもなく、悲し気なショウの声だ。
「ラプター。
残念だが、宇宙がジャークマターに解放されたであろう今、オリオン号は未来に帰ったら役目を終えるだろう。
例えここが家になれたとしても、オリオン号は……」
それでも、と引き留めようとしたキュウレンジャーだったが、それはツルギによって未遂に終わった。
「……それがお前らの選択なら、俺様は何も言えない。
お前らが決めたことを曲げないってことは、俺様が一番知っているからな」
ツルギ、と誰かが彼を呼んだが、誰の声だったかは全員定かではなかった。
ただ、今まで家族同然の付き合いをしてきた二人と別れることになるのが決まったということだけは、誰もが理解した。
☆☆☆
ツルギは自分の研究所でナーガを待っていた。
感情を持ったせいで同族から命を狙われている彼だが、バランスと共に各地を逃げ回り、時に前の仲間と再開したりしながら生きているらしい。
そんなナーガから、「どうしても見せたいものがあるから会いたい」という便りがきたのだ。
時間ぴったりにやって来たナーガを見て、ツルギは訊く。
「久し振り、って程じゃないか?
バランスはどうした」
「小太郎に会いに行っている。
俺も後で行くが、ツルギも来るか?
スティンガーもいるみたいだし」
「考えておく」
「答えは決まっているのにか」
ツルギの返答をナーガが茶化す。
ツルギは目を逸らし、本題に入るように促すと、一冊のノートを取り出してきた。
「俺のご先祖様からだ」
それじゃあ待ってるぞ、と言ってナーガは去っていく。
ツルギはそのノートの表紙を見て、思わず笑った。
『救世主の未来旅行』
そう書いてあるノートの中身は想像がつく。
「なんてこった……伝説級のノートだな、これは」
小太郎達にも見せるか。
そう思ったツルギはノートを片手に歩き出した。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様! 全然大丈夫だよ。 それぞれの事情とかあるし。 掛け持ち大変だね。 困ったら相談に乗るよ。 私もエグゼイド好きだから、終わっても色々書きたい(笑) リナこそ無理しないでね。 (2017年8月22日 23時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)mお疲れ様m(__)m更新お疲れ様m(__)m凄いなぁ……。あたし…全然できていない(泣)ごめんね(/´△`\)あと…4本小説完結しません(泣)夏が終わるのにsummerrain終わらない…王子さま〜も終わらない…(泣)エグゼイド終わってもかき続けます!無理しないでね。 (2017年8月21日 22時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - ミュさん» ありがとうございます! これからも期待に添えるように頑張ります。 (2017年8月13日 14時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんにちは。 ジャンル違うのに来てくれてありがとう! 原作は大筋が一緒くらいにしか出て来ないから、気楽に読んでくれればいいよ。 リナも無理しないでね。 お互いに頑張ろう! (2017年8月13日 14時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
ミュ - 更新頑張ってください!!!! (2017年8月13日 8時) (レス) id: 4bb35ed287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっつまー | 作成日時:2017年8月7日 23時