29 掴んだ ページ29
しばらくヘビツカイキュータマを見つめた後、ゆっくりとツルギに視線が移された。
「何かを掴んだら、私の望みは叶うのかしら」
「当然だ。
俺様は、お前の自由に動き回りながらも冷静に状況を分析出来る能力を買ったんだからな」
「それ、遠回しに今の私はその能力がないって言ってるように聞こえるわ」
でも、と続けてからアシミがヘビツカイキュータマを受け取る。
「そこまで評価されているなら、応えないわけにはいかないわ」
そう言って微笑したアシミを見ながら、メットをつけたままで良かったとツルギは思った。
今の自分の表情は、彼女にリーダーと呼ばれる筋合いがないような、弛みきった顔だろうから。
☆☆☆
「ナーガ、私と手合わせしない？
最近、インダベーではもの足りていないでしょう」
アシミがそう言うと、ナーガは快諾した。
「頼む。
キュウレンジャーも排除しないといけないし、力をつけておきたかったからな」
手合わせといっても、ナーガもアシミも本気だ。
広い場所に移動してから開始したが、無意味とでもいうかのように辺りに被害が出ている。
やがてその手合わせは度を越えて、アシミが闇で作り上げた巨大なエネルギー弾を放った。
ナーガも自分の闇をキューシックルに纏わせ、そこに力を注ぎ込む。
二人の現在の力の根源は闇だ。
自分が持つ闇を消費して莫大な力を手に入れている。
先程放ったアシミのエネルギー弾には、アシミの全ての闇が込められていた。
当然、それに対抗するナーガも全ての闇を放出することになる。
闇が闇を打ち消し、二人の体から闇がなくなる。
その結果、ナーガは感情がありながらも、キュウレンジャーの頃に戻った。
アシミも服装が元通りになっている。
「うぇっ？
どうなってるの？」
手合わせをしている最中にここを見つけたであろうキュウレンジャーの心を代表してアリクァムが言った。
「闇同士がぶつかって相殺され、消滅した。
即ち、元のあいつらに戻ったということだ。
もっともナーガの感情は解放されたままだろうから、完全に戻ったわけじゃないが」
アシミがナーガと共に闇に堕ちていなければ出来なかった方法だ、とツルギは続け、キュウレンジャー達に言う。
「おい、せっかくお前らのナーガが帰ってきたんだ。
さっさと声をかけてやれ」
「言われなくてももうやってるのがいるよ」
アリクァムがナーガと会話するバランスを眺めて言う。
その表情は明るかった。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 全然大丈夫だよ。 それぞれの事情とかあるし。 掛け持ち大変だね。 困ったら相談に乗るよ。 私もエグゼイド好きだから、終わっても色々書きたい(笑) リナこそ無理しないでね。 (2017年8月22日 23時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)mお疲れ様m(__)m更新お疲れ様m(__)m凄いなぁ……。あたし…全然できていない(泣)ごめんね(/´△`＼)あと…4本小説完結しません(泣)夏が終わるのにsummerrain終わらない…王子さま〜も終わらない…(泣)エグゼイド終わってもかき続けます！無理しないでね。 (2017年8月21日 22時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - ミュさん» ありがとうございます！ これからも期待に添えるように頑張ります。 (2017年8月13日 14時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんにちは。 ジャンル違うのに来てくれてありがとう！ 原作は大筋が一緒くらいにしか出て来ないから、気楽に読んでくれればいいよ。 リナも無理しないでね。 お互いに頑張ろう！ (2017年8月13日 14時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
ミュ - 更新頑張ってください!!!! (2017年8月13日 8時) (レス) id: 4bb35ed287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年8月7日 23時
