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sideA
幸村に口付けられた
幸村「...なんで、避けなかったの」
離れた幸村が俺を見てそう言った
..そう言われると、なんでだろうな
『.....わからない』
幸村「...」
答えれば微かに目を細める幸村
俺の肩を掴みそのまま後ろへと押し倒した
必然的に俺はベッドに横になるし
幸村が俺の上に覆い被さる形になる
幸村「じゃあ、期待してもいいって事？」
幸村の細い..けれどしっかりとした手が頬に触れる
どうしてだろうな
こいつには触れられても嫌じゃないんだ
幸村「ねぇ..A」
幸村の顔が近づく
数ミリまで近付いて、止まった
幸村「俺にやられても、いいの？」
とても低い声がかけられた
その声が一瞬糸目と重なって思わず身体が固まる
幸村「俺はお前が好きだ。蓮二には渡したくないし、仁王にだって渡したくない」
頬にあった手がするすると移動して唇に触れる
幸村「...このまま、いいの？」
どうして確認するんだ
『...すぐ、手出ししないのは..なんでだ』
問いかけると幸村は小さく呟いた
幸村「お前が壊れるだろ..」
その言葉に身体が反応した
とある記憶がフラッシュバックする
醜い男達の身体と..それを笑ってみてる来夢
近くで横たわるのは..死んだ親父だ
『うっ..』
幸村「俺に話してごらん。A」
思わず目を瞑ったら、今度は優しい声がかけられた
幸村「そうやって、ずっと溜め込むと身体に毒だよ。俺は例えお前の過去に何かあっても、お前を嫌わない」
俺の身体が震えてる事を見抜いたように
幸村の手が俺の額を撫でる
幸村「怖くない。もう..お前は一人じゃない」
ゆっくりと瞼をあげれば、微笑む幸村がいる
...こいつは優しい。それはわかってるんだ
けど、でも..怖いんだよ
信じた奴が離れていくのが
糸目だって..
柳《泣くな。なにがあろうとも絶対に》
なんで、あんな事言ったんだよ
なんで...あんな事したんだよ
俺はお前を信じようとしたのに
お前に、全て話そうとしてたのに..
柳《俺はお前を大切にする》
そう言ったクセに
『...んでっ』
幸村「A..」
『なんでだよ！』
気付けば俺は
幸村の下で涙を流していた
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雨宮尋人(プロフ) - 楽しく読ませていただいています。ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2019年12月9日 23時) (
レス) id: 41de92e7ca (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ飴 - 日吉和菓子2円さん» ありがとうございます！...そうですか？自分では自信ないので...そう言って頂けると嬉しいです！ (2018年5月17日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ飴 - 瀬名ユズキさん» お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！そうなんですね！！...更新頑張ります！ (2018年5月17日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - 続編おめでとうございます。 幸村君と柳君と主人公の関係が上手く書かれていて、凄いと思います！ (2018年5月6日 10時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名ユズキ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしています！今、読んでる小説の中で一番好きです！これからも更新頑張ってくださいね！！！ (2018年5月6日 8時) (レス) id: af4c7c79c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンゴ飴 | 作成日時：2018年5月4日 12時
