超新星とヌナの恋愛２☆　〜初恋〜

プロとして失格　【ソンジェside】 ページ32

今日の最後の仕事は雑誌のインタビュー。
会話が中心だから、やっぱりヌナの力がないと、ボクは困っちゃう。
といっても、いつもと同じ様な質問は、なんとなく分かってるんだけどね・・・。

Sj「ん？」
って聞き返すと、Aヌナの口がボクの耳元に来るから、分かっててもついつい聞き返しちゃう。

『好きな女の子のタイプってありますか？』
いつもながらの質問に、みんなはそつなく答えていく。 だけど、ボクは・・・。
Sj「いつも居て、楽しい人。 ビビッと来たら、年齢は関係ないです。 ヌナ、訳して。」
「あ・・・。 うん。」
今までの答えとは違うんだ。 気づいた？

『ソンジェくんは、年下にもてそうだけど、年上でもいいってこと？』
Sj「はい！ いざとなったら、ボクが守る。 それは年齢に関係ないし、年上だったら甘えられるから・・・。」
そう言って、Aヌナを意味深に見つめた。
『なんだか、誰かを思い浮かべてるみたいに聞こえるな〜。 最後に、みんな恋してますか？』

「はい！！！」
そうすぐに答えたのは、ボクだけ。 メンバーは、そんなボクを呆れ顔で見ながら、
Gn「ファンの皆さんに恋してますよ。」
Jh「あ〜、ドキドキしたいです〜ぅ」
Sm「素敵な人は、たくさん居ますよね・・・。」
Ks「恋より、仕事って感じです。」
って答えて取材は終わった。

「ソンジェ。 ダメだよ。 訂正したから。」
なにやら記者の人としばらく話していたAヌナが、僕のところに来て言った。
Sj「何を？」
「恋、してますか？ってのの回答。 恋したいですって答えたことにしてもらったから。」
Sj「え・・・。 何で？」
「君のファンが、【恋してます】って答えてたらどう思うかな？」
Sj「それは・・・。」
「ソンジェ。 ホントのことを言うことが、正しいとは限らないんだよ。
「嘘も方便。 これ、日本のことわざ。 時には嘘をついてもいいときがあるっていう感じの意味なの。 ね。 恋をしてることが悪いなんて言ってないでしょ？ 他のメンバーだって、それを分かってての答えでしょ。 プロとして、ちゃんとしなきゃね。」
Sj「ゴメンナサイ・・・・。」

ユナクが居ないから、不謹慎ながらもチャンスだって思っちゃったボク。
勢いが付きすぎて、止まらなかった。
そんなボクを諭すように、Aヌナが言ったから、凄く恥ずかしくなって・・・。
その後の車の中で、ヌナを見ることができなかった。

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