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敵は全員死んだところで。
『このアジト燃やすか？』
マイキーはとっくにいなくなっていた。
ボーッとする俺を弟の竜胆が何も言わず俺の肩を叩いた。
「俺どーしたらいい？竜胆」
『今回は相手が悪すぎた
兄貴がどうこうしても無理だった』
「俺1人の女も守れねえ雑魚い奴かよ」
『それはちげーよ。兄貴
とりあえずここから出よう』
九井も三途も何も言わず俺を見つめる。
さすがの三途でも同情してくれてんのか。
「Aは？」
『…連れて行くか？』
九井がそう言う。
「…あぁ、」
痛々しい姿のAを抱える。
全身の力を抜いているからかいつもより重たく感じた。
「A」
名前を呼んでも返ってこないことは知ってる。
俺の目を見つめてくれないことも知ってる。
「ほんとに死んだのかよA」
それでも信じられねえ。
だってついさっきまで生きてたんだよ
ついさっきまで。
『……兄貴、行こう』
「…クソが」
敵のボスであろう男にまた2発撃った。
『もういいだろ、死んでる』
「死んでも許さねえんだよコイツらだけは」
Aを車の後頭部座席で寝転ばせて自分のアジトに向かった。
『兄貴…悪いけど死体は近いうちに処理しないと』
「分かってる。少し休む」
Aを休憩室に運んだ。
真っ白なベッドシーツが一瞬で汚れた。
消毒液を顔に垂らして固まった血を拭く。
固まった血を取ったところで傷は消えないけど。
「、A」
どうしてこうなんだよ。
どうしてAが殺されないといけないんだよ。
この痛々しい傷にはだけた服。
髪の毛を引っ張られていたのか所々切れている。
「……俺のせいか、A」
あの時に別れていればAは今頃他の男と幸せそうに笑ってたか？
あの時に俺がキスをしなかったらAは今頃生きてた？
ああ。
最初にAと付き合ってた男を殺さなかったらAは俺と出会わなかった。
余計なことしたな。
全部、全部。
余計なことしたな。
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miu.(プロフ) - 蘭さん» 返信遅くなってすみません。蘭さんの満足いく話をかけず申し訳ございませんでした。コメントありがとうございます。 (2023年5月2日 2時) (
レス) id: ffccca77a9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ごめんなさい 低評価押しました 読んで気持ち悪くてなって最後まで読めませんでした 他の小説みたいに匂わせにして欲しかったなとすみません (2023年2月19日 21時) (レス) @page25 id: 23ae4b5207 (このIDを非表示/違反報告)
miu.(プロフ) - 灰谷蘭に愛されたいさん» 灰谷蘭に愛されたいさんコメント有難う御座います🤍そう言って頂けてすごく嬉しいです。ここまで読んでくださり有難う御座いました🤍 (2022年3月11日 11時) (レス) id: ffccca77a9 (このIDを非表示/違反報告)
灰谷蘭に愛されたい - 大好きな小説です。 (2022年3月10日 23時) (レス) @page31 id: 2f9ff98037 (このIDを非表示/違反報告)
miu.(プロフ) - ゆさん» ゆさんコメント有難う御座います🤍来世では幸せになれるようおまじないかけといたんで安心してください！ここまで読んでいただき有難う御座いました🤍 (2022年2月25日 22時) (レス) id: ffccca77a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu. | 作成日時：2022年1月19日 17時
