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…生きてる、よね？
私は、恐る恐る、2人の胸に触れた。脈を測る方が良かったのだろうけど、その時の私には、冷静な判断ができなかった。
暖かい体温と、正確に打ち続けられる鼓動が、手のひらに伝わってくる。良かった、2人とも、生きてる。コウくんが何をしたかったかは、恐らくとしか予想できないけど、それでも、未遂で終わったのは、私にも理解出来た。
良かった、何も起きなくて。いや、起きてはいるけれど。
さて、これからどうするか。
気絶している2人を並べ、そう考える。
放置は1番だめだ。一応、脈とか息とか確認して、生死は判断できているとはいえ、置いていくのは人としてありえないだろう。でも、他の人を頼れるのかと聞かれると、正直、頼れはしないのが現状だ。この状況で、誰かを頼ろうと思う方が無理がある。
…でも、この2人を抱えて移動するのも…一応、できはするけど、彼らの負担も大きいし、諦めた方が良いだろう。
一般女性に比べ、少しだけ力の強い私は、無理をすれば2人を引きずることも出来はする。出来はするけど、その後自分が動ける保証はもちろん無いし、何より引きずって移動するから、彼らを起こしてしまうだろう。起きた彼らがどう反応するかはわからないけど、あまり得策ではないと言える。なら、片方だけを連れて行って、後からもう1人連れて行くのが1番無難…だよね。
問題は、どちらを連れていくか、だけど…
…うーん…どちらかというと…こっちかな？
少し時間が経ち、髪の毛に水気を感じなくなった頃。
私は、ユウトくんより先に、コウくんを処置しようと、医務室へと向かった。
ユウトくんは、自分の姿を見ていない。いや、シャワールームに横たわっていたのに、気絶だけで済んでるのだから、もしかしたらシャワーを浴びてる私の姿も見られてるかもしれないけど。でも、確実に私の姿を見たコウくんを後にするより、私の姿を見た可能性の低いユウトくんを後にした方が、きっと…きっと、バレない、はず。
リツさんもまだ寝てるし、静かに処置をしようとして…リツさんを、起こしてしまった。
「んん…」
「わっ、す、すみません…起こしてしまいましたか？」
「んー、別に…って、」
返事をしようとするリツさんに近づき、コウさんに気づいた彼女の口を手で塞ぐ。怯えたような彼女に、緊張を解してもらおうと、一言、声をかけた。
「…処置をしたいので、しばらく、叫ばないでください。えと…終わったら、叫んでいい、ので…」
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ゆのみ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！少しずつ更新していく予定なので、ゆっくりお待ち頂けますと嬉しいです…！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月11日 1時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» nayuさん…！はい、更新頑張りますっ！コメントありがとうございます(^^) (2021年7月19日 10時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
nayu - ゆのみさん！スランプ状態なのはわかっていますが、更新頑張ってください！ (2021年7月19日 6時) (レス) id: 900d4dc860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» ありがとうございます！そう言って下さり嬉しいですっ！ライムちゃん、大人っぽくするつもりだったのですが、結構可愛くなっちゃいました(笑) (2021年6月27日 12時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
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