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強く否定するコウくんを見て、みんなは笑う。
それが、冷たい笑いじゃないのに安堵して、私も笑を零した。少し子供っぽい笑い声が、場内に響く。笑う感覚を思い出して、少し、冷静になれた気がした。
久しぶりに笑ったな、そういえば、少し前から、笑ってなかった気がする。
「や〜、前からそう思ってたんだよな〜…」
「あははっ♪そういえば、この前も…」
「そうなん！？そういえば、うちも、この前…」
私たちから離れ、別々に話し出す皆を見て、クスりと、別の笑い声を出す。ああ、これだ、いつものは。そう思いながら、視線を移す。そこには、疲れきったコウくんがいて、また笑いそうになってしまった。
椅子に座り、ため息をつく彼に、笑顔を作って話しかけた。
「お疲れですか？」
「…ああ、誰かさんのせいでな」
ジトーっという目で、私を見る彼に、年相応の何かを感じて、思わず笑う。少し漏れた笑い声に反応したのか、彼の肩が少し揺れた。
でも、正直、今のコウくんの方が好きだったりするんだよね。だって、さっきまで、感情が見えなかったのに、今ではもう見え見えだから。それくらい感情が見えてる方が、私は楽しいし、それに、嬉しいのだ。
未だ気にしてそうな彼に、そんな思いを告げる。
「ふふ、でも、ムッツリさんなコウくん、私は好きですよ。無表情で効率重視なコウくんにも、人間らしいところはあるんだなって、思いました」
「…」
パソコンに目を向け、何も言わない。意地でも話をしないつもりか！そう思いながら、頭を回す。言葉を選んでから、次の言葉を紡いだ。
「私の友達も、そうだったんです。コウくんとは真逆な性格なんですけど、行動は似てるんですよ。もしかしたら…根っこは、同じなのかもしれませんね」
「…ありえないな。真逆な人間が、同じ行動をするわけが無い」
やっとこちらを見たコウくんは、私に、訝しげな目を向けた。
「でも、本当に、似てるんですよ。彼は、自分よりも他人を選ぶ性格で、自分本位な貴方とは、似つかない性格なのに」
「…そうか。でも、残念だったな。そいつは、お前を殺さないだろうが、」
「俺は容赦しない、ですかね？…それでいいんですよ、それで。私の死体を踏みつけても、どれだけ死にたくなっても、貴方は生きてくれるって、そう思えるから」
「…お前な…」
そう言うと、呆れてる顔が見えた。冗談ですよ、そう笑うと、シャレにならんと言われた。事実を事実とは、認めさせてくれなかったけど…仕方ないか。
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ゆのみ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！少しずつ更新していく予定なので、ゆっくりお待ち頂けますと嬉しいです…！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月11日 1時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» nayuさん…！はい、更新頑張りますっ！コメントありがとうございます(^^) (2021年7月19日 10時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
nayu - ゆのみさん！スランプ状態なのはわかっていますが、更新頑張ってください！ (2021年7月19日 6時) (レス) id: 900d4dc860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» ありがとうございます！そう言って下さり嬉しいですっ！ライムちゃん、大人っぽくするつもりだったのですが、結構可愛くなっちゃいました(笑) (2021年6月27日 12時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
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