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目を覚ますと、バスにいた。
バスだ。本当に、変なところは何も無い、乗客が少ないバス。
兄さんと妹が、私を挟んで、笑っている。少しキツイけど、私よりもしっかりしてる、モデルみたいに綺麗な妹。頼りがいがあって、意地悪だけど、誰よりも優しい兄さん。髪色は違うけど、目の色は3人同じで、それが兄妹だとわからせてくれる。それが無いと兄妹に見えない、そんな2人に釣り合わない私が、酷く、滑稽に見えた。
長い青色の髪を1つに束ね、そんな私たちを見つめる母さんと、黄緑色の髪を揺らし笑う父さん。2人も楽しそうで、私も、楽しくなってしまった。
そんな私を見たのか、兄さんと妹が、私に話しかけてくれた。
「ねえさん！あたしね、テストで100てんとったんだよ！どう、すごいでしょ！」
「俺の方が凄いだろ」
「あたしとにいさんはちがうのー！ね、ねえさん、わたしってすごいでしょお？」
そう言う妹に、そうですね、と返す。返すと、お前、身内にも敬語使うのかよと、兄さんにそう言われた。あれ、私は、基本敬語のはず…この時は使って…あれ、この時って、どういう事だ？
んん？と思っていると、突然、乗客の1人が立ち上がり、私たちに向かってきた。何か用があるのかな？そう思い、私は、警戒する2人を置いて、こちらへ歩いてくる人に話しかけてしまった。話しかけてしまったのだ。
「？どうかしましたか？あ、もしかして、お気にめされないことをしましたか…？」
「…」
「？あ、あの…」
「…ライムちゃん！！！」
私の名前を叫び、こちらへ向かってくる。私たちの場所は、扉から遠い、1番後ろの席だ。逃げる場所なんてない、それは、誰が見ても、よくわかった。2人を守ろうとして、気づく。私は、逆に、2人に、守られていた。
「な、な…なんで、わたしの名前を知ってるんですか！？来ないでください！」
「そうよ！なんで、ねえさんのこと、…」
「知ってるさ！身長体重好きな小説好きな食べ物好きな音楽！全部、全部！」
「っ…」
「…あんた…そうか、お前…最近、俺の、いや、俺たちの後を付けてきた…ちっ…同じバスだったのかよ…」
声が出せない。声が、出ない。何か言おうとしても、何も、出ない。どうしようもできない。周りの乗客も、助けては、くれなかった。同い年くらいの子が乗ってる。逃げて、キミも。そんな目で、その子を見る。逃げて、逃げて、お願いだから。
その子を見てると、あいつが、ナイフを振り上げた。死ぬ、そう思い、目を閉じて
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ゆのみ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！少しずつ更新していく予定なので、ゆっくりお待ち頂けますと嬉しいです…！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月11日 1時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» nayuさん…！はい、更新頑張りますっ！コメントありがとうございます(^^) (2021年7月19日 10時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
nayu - ゆのみさん！スランプ状態なのはわかっていますが、更新頑張ってください！ (2021年7月19日 6時) (レス) id: 900d4dc860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» ありがとうございます！そう言って下さり嬉しいですっ！ライムちゃん、大人っぽくするつもりだったのですが、結構可愛くなっちゃいました(笑) (2021年6月27日 12時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
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