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ついでに、ショウマさんともID交換してから、部屋を出て、病室へと向かった。私、まだ成人してないんだけどな…そう思いながら歩いていると、ユキナリくんがいた。可愛いなぁ、近所の子に可愛がられてそう。思わずそう言いかけたが、それを本人に言えるくらい、軽口が叩けるくらいのメンタルは、生憎、持ち合わせていなかった。
少しずつ、ユキナリくんに近づいていく。何かを持って震えてて、見ると、コーヒーを持ってるのが見えた。それを見て、気づく。ああ、これ、何か入ってるな…と。
近くに行っても微動だにしないユキナリくんに、目線を合わせるようにかがみ、優しく、話しかけた。
「あ、ユキナリくんじゃないですか！どうしたんですか？病室のベッドに居るのに、コーヒーなんて…寝たくないんですか？」
「あ、ああ…これ、は…喉が乾いたから…」
「そうなんですね。わかります、私も、少し喉が乾いちゃいました…えへへ、疲れちゃったのかもしれませんね」
「…」
震えてるユキナリくんを見て、ああ、狼なんだな、と悟った。でも、まだいい人だ。きっと、まだ、躊躇ってる。勇気も何も出てない。いい人なんだ、きっと。
…なら、私がする行動は、1つしかない。
私は、そのコーヒー、貰ってもいいですか？と頼んだ。
「えっ…！」
「ユキナリくん、飲むのを躊躇っているようだったので…何か、飲みたくない事情があるのかな？と、思いまして…えへへ、ちょうど良かったです！」
そう言い、持っている赤色のカップを取ろうとして、これは…！と、ユキナリくんが何かを言いかけた。
見ると、相当焦ってるように見える。やっぱり、本当は、したくないんだね。わかるよ、私もしたくない。だから、逃げようとしてるんだ。
ありがとうございます♪とお礼を言ってから、そのコーヒーを飲んだ。ユキナリくんが、必死に手を伸ばしてるのが見える。優しいね、君は。でも、私は大丈夫。私の体は、ちょっとした事情で、毒や薬が回るのが、凄く遅いから。だから、しばらくは死なないし、君に疑いがかかることも無い。
「…美味しかった。あ、ユキナリくん。私に何かあっても、君のせいではありませんからね。それでは、これで…また今度」
最後に、もう1回、本当に美味しかったです、と言ったが、何も言ってくれなかった。凄く焦っている。別に、それくらいいいんだけどなぁ。そう思いながら、遺体安置室へと向かった。ユキナリくんへ、疑いを向けないように。
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ゆのみ(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！少しずつ更新していく予定なので、ゆっくりお待ち頂けますと嬉しいです…！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月11日 1時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» nayuさん…！はい、更新頑張りますっ！コメントありがとうございます(^^) (2021年7月19日 10時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
nayu - ゆのみさん！スランプ状態なのはわかっていますが、更新頑張ってください！ (2021年7月19日 6時) (レス) id: 900d4dc860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - nayuさん» ありがとうございます！そう言って下さり嬉しいですっ！ライムちゃん、大人っぽくするつもりだったのですが、結構可愛くなっちゃいました(笑) (2021年6月27日 12時) (レス) id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)
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