海 ページ33
「Aヒョーン！出掛けましょ！！」
キラキラした笑顔でジミナが部屋へやって来てベッドへ乗り上げる。
「僕、海に行きたいんです。ドライブしましょう！」
ね！！と俺の肩を掴んでガクガク揺さぶる。俺は首をガクンガクンさせながら、口の端から涎を垂らした。
「ま、待てジミナ。吐くぞ」
因みに何時だと思う？深夜4:00です。
お前、バカなのか？
ジョングクは俺の隣で爆睡中であり、そんな状況に慣れきったジミナは全く触れてこない。
「はい、これとこれ着て下さい。行きは僕が運転するからね！」
何がなんだか分からないが、言われるがままに着替えるとよちよちジミナの後を着いていった。
宿舎前には真っ赤なAudiA5coupéが停まっていた。
「えー！めっちゃ格好いいじゃん！！どうしたの！？買ったの？」
まだ暗い街に真っ赤に光り輝くAudiを見て、バッチリ目が覚めた。
「流石に借りてきたよー。でも、格好いいでしょ？」
助手席のドアを開けて待ってくれるジミナにお礼を言って中に入る。
ふかふかの座席に興奮が止まらない。
運転席に座るジミナは金髪をオールバックにしていて、いつもより大人っぽくて格好いい。
天使ジミナがワイルドジミナに。
低くエンジン音が響くと、滑らかに発進した。
「今日のジミナ、格好いいねー」
しみじみ言うと、
「えー。ありがとう、Aヒョンに言われると嬉しいです」
頬を掻きながら照れるジミナはいつものジミナだった。
朝方の道はトラックが走っている位でとても静かだった。
俺が好きな曲を流していると、Troye Sivanが流れた。
「僕、この人の曲好きだな。グクがよく歌ってくれるんですよ」
そう言って口ずさむジミナはすごく綺麗で、こっそり写真を撮った。後でグガに自慢してやろう。
車は快適に進み、あっという間に海へ到着した。
「うーーん！海風が気持ちいい！」
俺は大きく伸びをして深呼吸した。
「Aヒョン、もっと海に近づきましょう！」
ジミナはトランクから色々と持ち出すと、海まで子供のように走っていった。
チェックのレジャーシートをひいて、その上に座ると膝掛けを掛けてくれる。温かいコーヒーも渡され、至れり尽くせりだ。
「ジミナってモテるだろ？」
コーヒーに息を吹き掛けながら聞くと、
「そんなことないですよ。僕、グガとしか付き合ったことないし」
と言って、湯気のたつコーヒーをずずっと啜った。
海と空の間にオレンジ色の蜜柑みたいな灯りが昇ってきた。
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rana(プロフ) - イトゥクジョンハンLOVEさん» 初めまして。ありがとうございます！なかなか、更新ができず申し訳ありません(T＿T)気長に待っていただけると嬉しいです！よろしくお願いします(*^^*) (2019年2月25日 18時) (
レス) id: 0c3f19cc8e (このIDを非表示/違反報告)
イトゥクジョンハンLOVE(プロフ) - はじめまして(^o^)v 楽しみに読んでいます。続きが気になります。更新楽しみに待ってます。 (2019年1月13日 15時) (レス) id: 8d1891481b (このIDを非表示/違反報告)
rana(プロフ) - ナノさん» えっ！ナノさんそっくりなんですか？お会いしてみたいです笑中々更新できずすみません。読んでくださり、嬉しいコメントまで本当にありがとうございます(*´ω｀*) (2018年10月8日 6時) (レス) id: 69148b884a (このIDを非表示/違反報告)
ナノ - この作品ほんっとに大好きです！主人公にルックスがそっくりで、韓国人の祖父の名前もパクなんです！めっちゃ大好きです！更新、楽しみにしています！ (2018年9月26日 13時) (レス) id: 1c3036809e (このIDを非表示/違反報告)
rana(プロフ) - れもんさん» れもんさん、ありがとうございます(*^^*) とっても嬉しいです〜！更新できるように頑張りますね(о´∀`о) (2018年9月5日 22時) (レス) id: 0318e98c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rana | 作成日時：2017年12月6日 15時
