お兄ちゃんができました！？

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『……え？………！！？？！？！』


私がショートするのは可笑しなことじゃないよね？？
憧れの4人組…そう目の前にいるのは、浦島坂田船であり、自分を抱きしめているのはその中でも推しに当たるさかたんなんだから！！
ってか、さかたん！？なんで！！？？
あっ、いい匂い…って違う！！
わー！誰か説明して！！


「坂田！いい加減にしろよ!!」

「だって！よ〜やくっ！会えたんよ！？」

「ほらほらいつまでも玄関先で騒いでたら迷惑やん、中入れて貰ってもええかな？」

『…へ？……え？…あ、は、はひっ！』


まだ頭も回らずに行動してしまったために、抱きしめているさかたんを突き飛ばすような形になったのにも気づけず、私は家の中へ逃げ出した。


「あっ……」

「坂田、ちょっとパニックになっただけだろ。知らないやつに抱きしめられたんだから」

「ほら、志麻くんも中入りましょ」

「…あぁ」


そんな、会話も聞こえず私はリビングへと流れ込んだ。
所謂、スライディングで、いや、うそです。
転んだだけです…


『おと！おとおとおと…』

「あら？どうしたのA。そんなに慌てて」

『おきゃ！お母しゃ…うりゃしっかたっしぇん！なん！』

「あんた、それじゃあお母さん何言ってるか分からないわよ」

「そうだぞ〜、どうしたんだ？」

『うちに！浦島坂田船の皆様がいらっしゃるのはどういうこと！？』

「あら、もう来たの？皆〜勝手に入ってちょうだい」

「お客様なんだからちゃんと連れてこないと駄目じゃないか」

「お邪魔します」

「…お邪魔します」

「おっじゃましまーす！」

「煩くてすみません〜、お邪魔します」

『え？…え？……何でそんなに冷静なの？なんでそんなに当たり前に会話してるの？？？』

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