検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:28,360 hit

六十九話 ページ22

私の涙もおさまり、徹に「スマホ!」と言われたので連絡先を交換した



貴「じゃあ、そろそろバスまで戻らないと…」


及「そこまで送ってく、あと、それ貸して」


徹はそう言って私が持っていた鞄を、持ってくれた



貴「ありがと!笑」


及「何、笑ってんのさ」


貴「いや?そーゆー、優男なとこは変わってないな〜って思って」


及「ちょっと!はってなに!?優男なとこはって!」


貴「えっ?別になんでも良くない?」


及「いや、良くないからね!あ!あと、岩ちゃんにバカは徹だけで十分ですーとか言ったでしょ!」


貴「え?何のこと?徹はバカじゃなくてそれ以上なんでしょ?」


及「何でそうなんの!?てか、何!?バカにそれ以上とか以下とかあんの!?」


貴「徹、うるさい…笑」


及「うるさくさせてんの、蘭華だかんね!?」


貴「もう、私もいっそのことクズ川って呼ぼうかな?なんか、一とお揃いみたい笑」


及「え、え、?ちょ、ちょっと待って!それだけはお願い!やめて?蘭華に呼ばれるのだけは嫌だから!!」




そう言って焦る徹に思わず笑ってしまう




貴「冗談だよ笑 それに、徹にそんな呼び方できんのは一の特権だし!」


及「そんな特権、なくなってしまえばいいのに!」


貴「笑笑」


及「蘭華!笑ってないで、肯定して!」



そんな会話をしていたらいつの間にかバスの前までついていた




お礼を言って、徹から荷物を貰う




何個か言葉を交わして、バスに乗ろうとドアの部分に手をかけると、一つ言い忘れていた事を思い出し、徹を呼ぶ




貴「徹!」


及「何?」




そう言う徹に、すこし恥ずかしかったが今度は自分から抱きつく




及「っ!」


徹は驚きながらも、しっかりと抱きとめてくれた









貴「さっきの、優男はって話なんだけど…徹凄い変ってて驚いちゃったんだ。…バレーも驚くほど上手くなってて、身長も伸びて、体も鍛えられてて、顔つきも大人びて…中学の時とは比べ物にならないくらいカッコよくなってた……それだけ!!じゃあ、また今度ね」






そう言い終え、サッと徹から離れて彼に背を向ける



彼が後ろで真っ赤な顔をして固まっているなんて知らぬまま、私はバスに乗り込んだ






及「っ///反則だって…あんなん//」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←六十八話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
173人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蘭華 | 作成日時:2020年2月13日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。