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こしぎんちゃくって ページ6
吐き出した体液は相当な量で、周りの野次馬たちは次々と逃げていく。
立ち止まった私を追い抜いて。
私が最後に見たのは、女性の歪んだ顔と、
「助け…て」
というかすれた声だった。
そして今日。
朝から散々だった。
門をくぐれば
「あの子よ、昨日の敵退治の子…」
「1年なのに生意気ね」
「"ルール"を知らないようね、黒蝶にふさわしくない」
全部聞こえてるし…ていうかなんで知ってんの…
そして今、私は教室の前で待ち構えていた先輩達によって指導という名の説教を受けている。
「黒蝶の名を汚す気ですの？」
うざい、
学校外でヒーローでも無いのに個性使ってしまったことがルールに違反することくらい。
そんなこと、自分が一番よく分かってる。
「じゃああの時どうすれば良かった？
黙って殺されるのを見てろとでも？
それとも警察が来るまでまてば良かった？
いや、そんな時間はなかった。
警察が到着する頃にはきっとみんな______
街も人も死んでた。」
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作者名：蘭花 | 作成日時：2017年9月20日 19時
