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昨日のことと今日のこと。 ページ5
私立黒蝶女子高校1年C組____
AM8:30
はぁ…
私、高梨遥は目の前の机に項垂れた。
「高梨さん、昨日の敵退治はあなたの仕業ですの？」
「プロヒーローでもないのに、学校外での個性の使用は禁止ですのよ？ご存知ないのかしら？
ちょっとあなた、聞いてますの？」
はぁ、面倒くさい。
まぁこうなることは分かっていたけれども。
遡ること昨日の17時半。
「誰か助けて！」
学校からの下校中そんな声が繁華街の入口付近から聞こえた。
声のする方に向かってみると女の人が男の人に刃物を突きつけられている。
「なぜ君は分かってくれないんだ」
「やめて離して！別れるって言ってるでしょう！
もうあなたとは無理なの！」
別れ話のもつれ、か…
もう時期警察も来るだろう、放っておこう。
そう私がその場を立ち去ろうとした時、
「分かってくれないのなら体内に飲み込んでやる！
君もこの街も全てだ！」
そう言って男は体から体液のようなものを出し撒き散らし始めた。
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作者名：蘭花 | 作成日時：2017年9月20日 19時
