信じる勇気 ページ21
天月side
みんなにバレないように
作り笑いを浮かべて
風呂場の案内をすると言って廊下に出た
リビングの声が聞こえなくなるくらい進んだ
絶対に追い出してやる
『ねぇ』
自分でも驚くくらいの低い声が出て
無音の廊下に響いた
そのまま息をつくのが大変なくらいの早口で
出ていくように悪口を言った
もう言うことがなくなって
あいつの顔を見てみると下を向いて黙っていた
これで出ていくだろう
暫く無言の時間があって
リビングに戻ろうとした時
｢...............てます」
｢自分が邪魔者なことぐらいわかってます」
あいつからの言葉にびっくりした
わかってる？
なんで
それよりわかってるなら
『っ、じゃあ早くここから出て行ってよ』
｢それは嫌です」
『なんで!!!』
なんで
早く出ていってよ
｢幸せなんです」
｢ここに居ると心の底から笑えるような気がして」
｢自分がこんなに優しくされるべきではないことは分かってるけど」
｢でも初めて居ていたい場所を見つけたんです」
｢だからこれだけは譲れません」
一緒だった
僕がみんなに助けてもらったみたいに
この子はそらるさんに助けてもらった
僕も傷ついてたけど
この子も傷ついてるんだ
この子はやっと居場所を見つけたんだ
『怖かったんだ信じるのが』
『前いた子に裏切られてここの皆が傷ついて』
『また同じような事になるんだと思うと
ここから君を追い出さなきゃって思っちゃって』
『でも、今は違うよ』
『信じてみようと思う』
『君は違うきがするから』
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流雫(プロフ) - 感想も書いてくれると嬉しい (2018年5月18日 17時) (
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流雫(プロフ) - 言葉の使いかたや漢字間違いなどありましたらここに書いてくれると助かります (2018年5月18日 17時) (レス) id: 28cb3dc008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年5月17日 12時
