8 （TH side） ページ9
ある程度話が盛り上がって
気持ちよくなってきた頃。
お酒を注ぎながら、わざと
声を大きくして言う。
TH「本当に毎日頑張ってて
尊敬するよ」
「ありがとう。
テヒョンのその言葉のおかげで
私は歌って踊っていられるんだよ」
そろそろだ。
目を合わせると、
オーナーが近づいてきてグク君の肩を優しく叩く。
『グクさんお願いします』
JK「あ、はい！ご馳走様でした！」
「楽しかったよ！もし本入店になったらまたヘルプついてね！」
JK「嬉しいです！
ありがとうございます」
グク君の背中を見送って、
姫の手を握る。
TH「…なんかあったでしょ？」
「え？」
TH「いつもよりテンション低い。
笑顔も少ない」
まっすぐ見つめると、
テヒョンはよく見てるね…
なんて言いながら、
姫はポツリポツリと呟く。
「昨日もメンバーと
喧嘩しちゃったし…実は最近
悪いことばっかりでさ」
TH「そうなんだ」
「体に悪いのは分かってるけど、
お酒で流したい気分なの」
いい雰囲気だ。
波はきてる。
TH「…でもそれで姫が明日も頑張れるんなら僕はいいと思うよ。
どれだけ酔っても責任もって家まで送るし」
「テヒョン…」
TH「僕はずっと味方だから」
ある程度の事は乗り越えて来た
この完璧な笑顔。
僕は改めて自分の顔面に感謝する。
「ありがと。
…じゃあメニュー表、
持ってきてもらっていい？」
計画通り。
その言葉が聞きたかった。
ーーーー
持ってきてもらった
シャンパンのメニュー表を見ながら姫が曖昧な返事をする。
うちのシャンパンは
最低ドンペリから。
彼女の目線はそのドンペリに
とまっていた。
普通のホストなら
これでも十分なのだろうが、
この店で働いている以上
更に上を狙うのが
僕のポリシーだ。
TH「本当にありがと。
…ところで、さっき話してた
グクいるじゃん」
「うん」
TH「僕教育係に選ばれてさ」
「そうなんだ」
TH「先輩として背中
見せたいんだけど」
姫は一瞬手をとめて、
僕の顔を見る。
「……そうだね。
今日は飲みたい気分だし！」
姫は笑ってページをめくる。
手を上げて
オーナーを呼んで、
彼女の気が変わらないうちに注文。
え？
新人を口実にするなって？
馬鹿言うな。
使えるものは全部使う。
それも僕のポリシーなのだ。
今月は誰のイベントもない月。
だからこそ本気で
No.1を狙っている。
1番役職の位が低い僕にとって、
No. 1の座は
喉から手が出るほど欲しいもの
なんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひんやりだんご(プロフ) - (°▽°)ははっさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます！！今後も宜しくお願いします！ (2022年10月3日 3時) (
レス) id: 5b9fe632c1 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°)ははっ - 完結お疲れさまでした。 最後までとても素敵な作品でした！ この作品、そしてひんやりだんごさんに出会えて良かったです‼ これからも無理せずお過ごしください！ (2022年10月1日 13時) (レス) @page50 id: 110f0c4dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - (°▽°)ははっさん» あぁぁ嬉しいです😭気長に更新お待ちください🙇 (2022年7月11日 12時) (レス) id: afad0f2202 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°)ははっ - このお話も、大好きになりました！ 主様天才ですか？ 更新応援してます‼☺ (2022年7月8日 21時) (レス) @page14 id: 110f0c4dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - れみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！☺️更新頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年6月27日 3時) (レス) @page14 id: aed4fff647 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2022年5月28日 16時
