You for magic & . ４ (ページ14)

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158.side RA ページ14

、
side RAMPAGE

目を擦る壱馬は布団を体に巻きつける。

「昨日は大丈夫だった？」

そう優しく聞いたのはリーダーで。

「停電起きてからは大変でした…
Aさんがベランダ開けて外に出て」

ベランダの方を全員が見ると
確かにカーテンは少し汚れているし
床も少し濡れている。

「慎、あとでお礼言えよ」

「え？」

急に名前を呼ばれたのは慎は驚く。

「帽子が木に引っ掛かってるのが見えて
それ取りに出ていって大変やってん」

「え」

「停電してガスも使えないから
シャワーも浴びれずそれでここで」

壱馬はそう言って布団をかぶり直した。

「そういうこと…」

「怪我はなかったので大丈夫です。
風邪は、外に出ること予想できなかった俺のせいです」

そう言った壱馬の頭を陣が撫でる。

「壱馬のせいちゃうよ。ビックリしたけど
２人に何もなくて良かったやん、な？」

「・・・」

「とりあえず壱馬も疲れたやろ？
部屋でゆっくり寝てきたら？」

壱馬はその言葉に頷いて布団を少し引きずりながらのそのそと階段を上った。

「風邪薬飲む前にお粥とかいるんかな」

「じゃあ俺がお粥作るから
みんなは今日は静かにゆっくりして」

力矢は、静かにを強調して言うとキッチンに入る。

「まこっちゃん、帽子大丈夫そう？」

「・・・・」

陸の問いかけにも答えず
慎は帽子を握りしめるだけだった。

。