Y.S ページ25
、
俺たちの紅一点はずるいやつだ。
誰にでも愛想をふりまき
誰にでも簡単に懐いて
誰にでも思わせ振りな態度をとって
バカみたいに可愛く笑う。
「A」
だから、たまにこいつ自身が知らず知らずに
墓穴を掘って男をその気にさせて
勝手に慌てて傷ついてたりして
ちょっとだけ、
ざまあみろ
なんて意地の悪いこと思ってしまうくらい
俺は歪んでいる。
だからといって嫌いなわけじゃない。
嫌いで、ざまあみろなんて思っていない。
そう、面倒なこいつをただただ嫌いで
ざまあみろなんて思えたら
こんな歪んだ俺にはなっていない。
「壱馬さんとは喋りません！
陸さんともぜったいに！喋んない！」
さっきから話しかける２人は
Aにその言葉しか投げかけられない。
挙げ句には翔平の後ろに隠れる始末。
若干、不憫だ。
でも、どうせ理由はしょうもないことだろう。
喋らないからって仕事が止まることもない
それは大人数だからかもしれない。
仕事に支障さえなければ
俺としては別にこいつが騒いでても
どうでもいいわけだけど。
「A、そのくらいにしとけよー」
いつまでも仕事のスイッチをいれない
こいつを放置するわけにもいかない。
「っ、や、やましょうさんは私の味方して！」
俺の一言が気に入らなかったのか
Aは珍しく鋭い目で俺を睨みつける。
「いや、味方して、って……」
「味方！」
Aは眉を吊り上げて今にも泣きそうで
でもなぜかめちゃくちゃ怒ってる。
え、なに？
俺はお前の情緒がわからんわ…
「わかった、わかった。
味方するから何が気に入らんのか話せ」
「こっち！来てください！」
「あっ、おい！引っ張んな！」
Aは自分が出せる精一杯の力で俺を人気のない階段前まで連れ出した。
「A、いい加減に」
ため息をつき呆れながら言葉を続けようとした
「キスマークです！！！」
は？
、
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やなぎ(プロフ) - ずっと3まで繰り返し読んでいたのですが、4も出されていたのですね！読みたいのですがパスワード教えていただけないでしょうか… (2021年1月17日 0時) (
レス) id: 9aa5824c73 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 4の方読ませていただきたいのですが、パスワード設定になっておりますので、解放していただくことは可能でしょうか？（ ; ; ） (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6f69a06b14 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - 梨味さんの書く作品、めっちゃ好きです！ドキドキハンパないです！特に壱馬くんと翔平君はめっちゃリアルっぽくて好きです！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: 27389578a5 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - ryoさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて大変嬉しいです！ゆっくりにはなりますが更新頑張らせていただきます！ (2020年2月21日 17時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - こうさん» 修正をしながら少しずつ更新しておりました。お待たせしてしまい申し訳ありません (2020年2月21日 17時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨味 | 作成日時：2019年9月28日 16時
