紅一点、君は百点、僕らは満点

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昨夜のあいだにAやらRAMPAGEのハッシュタグがSNSのトレンド入りを果たし、勢いで最高で６位にまで名前が上っていた。

もちろん、ドラマ効果だ。


あのあとにも出番があったそうだが
見ていない俺たちには情報がなく

翌朝のネットニュースでドラマが好評だったことを知った。



『スペシャルドラマの背中の美女が話題！』
『期待の新人、背中が魅せる色気』
『ランペ森川Aの妖艶な演技』


もちろん、それを見たら内容がわかるほど

背中を露出させていたことも
ベッドに寝転ぶワンシーンが掲載されていて

その後のシーンのショットも数枚載っていた。





「エッロ…」

移動車のなかでそう呟いた壱馬を隣でバシバシと叩く慎。


「Aは？」

「翔平とLDHTVのロケだって」

「なんで翔平」

やましょうさんが笑う。


「Aが一番仲の良いメンバーと横浜で中華巡り、らしい」

「「・・・・」」

陣さんからの返答に移動車のなかは静まり返る。

「中華いいなぁ…」

「はいはい元気出してくださいよー」

陣さんが全員にそんなことを言うが誰も返事をすることはない。



ネットニュースに載るAの背中を観る。



白い肌が照明でキラキラと光っている。

ウエストに向かっていくと細くなる身体。

綺麗にくぼみ真っ直ぐ走る背骨のライン。


華奢すぎず鍛えすぎていない
女性らしい身体。


「……はあぁ」



水着姿を見たことはあるけど
なるべく肌が見えないデザインを選んでいた。


こんな、まるで事の後のような……



「はあぁ」

「溜め息つきすぎっすよ」



こんなの溜め息しか出てこない。




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