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藤田side
はるかを中庭に誘導し、私はすばやく白石たちの元へ戻る。
はるかの予想以上の美しさからか言葉を失っている藤川に苦笑しつつ、幸せそうに笑い合うふたりを見守る。
白「え、あのヘアメイクAがやったの？」
『そー、急いでたから雑だけど』
白「いや、全然うまいじゃん……」
恵が目を見開いていうものだから、“はるかのもとがきれいなんだよ”と返し、さっきから一度もしゃべらない美帆子のほうを振り返る。
『え、ちょっと、────』
慌てて私たちから顔をそむけた美帆子の瞳には、じんわりと涙が滲んでいて。
白「あなたが一番感動してるじゃない」
苦笑した恵を、“うるさいな”と睨む美帆子は、泣くもんかと唇をかみしめている。
私はそんなふたりのやり取りを微笑ましく思いつつ、周囲に視線を走らせた。
そんな中、私はある男性が目に入った。
一瞬驚きで身体がかたまる────が、その男性、彰生さんが頭をさげたことで、自然と会釈する。
そんな彼の左手には、ふたつの指輪が付けられていた。
────その片方の指輪の主は、もうこの青い空へと旅立っていった。
ふたり分の想いを持つ指輪をつける彰生さんの顔は、どこか幸せそうで。
きっと、お互いに想いを伝えられたんだ。
彼の瞳ははるかをとらえ、やさしげに頷いた────想いを伝えて、と。
それに微笑みで返したはるかは、藤川の待つ祭壇のほうへと歩き出した。
その幸せのかけらを、つつみこめるようなひとになりたいと。
ちいさいころ、いつかの私が言った。
私はそんなひとになれているのかな。そんなふうに不安に思ったとしても。
────私には仲間がいるから。
大切で、大好きで、かけがえのない、たからもの。
お互いに手を差し伸べ合って、何回も失敗したけど、そのたび助け合って。
『────はるか』
私達参列者がつくったバージンロードを歩くはるかに、ちいさく声をかける。
『……おめでとう』
泣きそうになるのをぐっとこらえて、頬を緩ませる。
冴「────ありがとう」
ふたりで笑い合いながら、いままでを思い返す。
私たちに、“さようなら”なんて似合わない。
きっと、どこまでも巡り合い続けるから。
────ありがとう。ずっと、これからも。
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らむれもん - ちーさん» たくさんコメントありがとうございます（＞＜）本当に感謝です〜〜！！ (2019年3月10日 11時) (
レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - こちらこそ拝見させていただきます！よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年3月10日 0時) (レス) id: cd2b62e1d4 (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - ちーさん» ありがとうございます！いろいろな意味で！続編もぜひ見て頂けると嬉しいです(^^*)これからもよろしくお願いします！！ (2019年3月9日 21時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 謝らないでください！SNSは色々あるので大変ですから、、 お話変わりますが、完結おめでとうございます！そしてお疲れさまでした！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: cd2b62e1d4 (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - ちーさん» すみません…(´;ω;｀)現在やるか検討中です(笑)せっかく同じ好みの方がいらっしゃったのに、残念です… (2019年3月3日 10時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむれもん | 作成日時：2019年1月1日 22時
