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藤「えっと、」
どういえばいいものか。
緋山に機嫌を損ねられると、大変面倒くさいので、必死に言葉を選ぶ。
そんな俺を見てか、緋山の隣にいた緒方さんが、苦笑をもらす。
緒「あ、味は俺がみてるから保証しますよ」
緋「……はい？」
────やばい。
少し怒りを含んだ口調で返す緋山と緒方さんの間に、ただならぬ雰囲気を感じる。
この場合、巻き込まれぬが善。
気配を消して、そおっとその場を離れた。
────
緋山side
────まただ。
彼の言葉にいちいち素直になれない私は、本当にどうかと思う。
気を紛らわせるように、取り皿に料理を取り分ける。
そこで、意を決して口をひらく。
緋「────この間は、ごめん。ひどいこと言って」
“文句があるなら自分で作れば？”
その行為をしたくてもできない。
そんな複雑な想いを抱いていた彼に向けた、一本の棘。
どうしようもなく悩んで、悔やんで、それでも素直になれなくて。
ひねくれ者の私を、こんなにも受け止めてくれる男性なんて、彼しかいなかったのに。
緋「……私はいつも言いすぎる。
考えるよりも先に口が動いてる────そのくせ、肝心なときには素直になれない……」
溢れるほどに出てくる自分の短所。
長所と呼べるものなんて、何ひとつ出てこなかった。
本当はもっと、もっと伝えたいことがあるのに、口が動かない。
────どう言い表せばいいの？
と、この様子を見ていたAと目が合う。
“美帆子なりで大丈夫”
彼女が、そう口を動かしたように感じた。
Aの想いを胸に、目の前の彼をまっすぐ見据える。
緋「────あなたと長くやっていきたいと思ってる。そのために、変わりたいと思ってる」
はじめて、本気になれた大切なひとだから。
緋「────だから、許してほしい……」
そういえば、彼は困惑のような、それでいて嬉しそうな表情になった。
緒「────美帆子が変わりたいなら止めないけど……。
俺が好きなのは、俺に合わせて無理してる美帆子じゃない。
────そのままの、君だ」
そう言って微笑んだ彼のやさしさに甘えてしまう。
────本当に、私でいいの？
すべての私を受け入れたうえでの決断だって、信じてもいいのか。
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らむれもん - ちーさん» たくさんコメントありがとうございます（＞＜）本当に感謝です〜〜！！ (2019年3月10日 11時) (
レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - こちらこそ拝見させていただきます！よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年3月10日 0時) (レス) id: cd2b62e1d4 (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - ちーさん» ありがとうございます！いろいろな意味で！続編もぜひ見て頂けると嬉しいです(^^*)これからもよろしくお願いします！！ (2019年3月9日 21時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 謝らないでください！SNSは色々あるので大変ですから、、 お話変わりますが、完結おめでとうございます！そしてお疲れさまでした！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: cd2b62e1d4 (このIDを非表示/違反報告)
らむれもん - ちーさん» すみません…(´;ω;｀)現在やるか検討中です(笑)せっかく同じ好みの方がいらっしゃったのに、残念です… (2019年3月3日 10時) (レス) id: e372e1ae53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむれもん | 作成日時：2019年1月1日 22時
