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ダ「やぁ!調子はどう〜?」


そういってドアを開けて入ってきたのは

教師統括でいつもにやにやと笑っているこの教師




ダンタリオン・ダリ先生




彼が現れた瞬間から


さっきまでピンと立っていたメメの耳は急激に伏せて


いわゆるイカ耳状態になった




ヒ「…悪魔学校(バビルス)総務課に、"教師統括"ともあろう方が、

なんの御用ですか、ダンタリオン・ダリ先生?」




後ろでゴゴゴゴゴゴゴという効果音が鳴っていそうなメメは


かなり圧のある低めな声でダリ先生を見ながらそう言った




そう、ここは悪魔学校の総務課



主に教師達では補いきれない書類審査や整理、

イベント企画や授業の補佐を担い教職員の手助けをするための課である。



私とメメはたった二人で総務課に配属している職員


かつ、たまに授業を担う教師として働いている



つまり裏方、サポートがメインの仕事だ



そんな総務課はたまに相談や用がある教職員が来る程度で


来客は比較的に少ない、のだが


なぜかダリ先生だけは、定期的に用がなくても顔を出しに来る


そんな彼のことがどうやらメメは苦手らしく、

「まじめに仕事しろ!」と毎回部屋を追い出すのが日常とかしている





ダ「いやぁ、ここまでわかりやすく嫌がられると逆にからかいたくなるね!

ね、ナル先生!」


『いや、私に同意を求めないでくださいよ…』


ヒ「要件は以上ですか?今すぐおかえりください(圧)」


ダ「まってまって!ごめんって、ちゃんと話しますから〜」




そういうとダリ先生は持っていた資料をメメに見せる


メメは最初からそうしろとばかりに睨みながらその資料に目を向けた



どうやら資料説明をしているらしい


状況から見るに説明を受けるのはメメに任せて大丈夫そうだ



さきほどまでイカ耳になっていたメメの耳も


真面目な説明を受け始めてからは元の形に戻っている



(不仲に見えても、お互い仕事仲間として信頼しあってるのが分かる

ダリ先生もああ見えて、うまくメメとの間合いを調整してるし)



仕事は器用にこなせるのに、性格は不器用でツンデレなメメ


器用でなんでもできるのに、その本質はつかませてくれない教師統括



なんだ、ある意味素直じゃないという点で似ているな、と


二人のことを見守りながら部屋を出た

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作者名:らむねるねるね | 作成日時:2023年1月25日 22時

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